夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「教育勅語」超口語訳

塚本幼稚園の年端もいかない園児に
暗誦させてることから、最近俄かに
注目を集めてる「教育勅語」は、私には
そもそも原文が読めません。

森友学園」の籠池園長や稲田防衛相が
「どこが悪い」と嘯き、安倍首相と昭恵
夫人や日本会議会員の方々も評価してる
という「教育勅語」を、作家の高橋源太郎
さんが現代語に訳したものがネットにUP
され急速に拡散され評判を呼んでます。

その現代語訳を「いいなイエロー」世話人仲間のMさんが昨日メールしてくれま
した。

安倍首相ご夫妻が「取り戻そう」としてる
「美しい日本の姿」の一端を「教育勅語」の現代語訳で覗いて見ましょう。

☆「教育勅語」現代語訳 高橋源太郎

「はい、天皇です。よろしく。ぼくが
ふだん考えていることをいまから言う
ので、しっかり聞いて下さい。
もともとこの国は、ぼくたち天皇家
祖先が作ったものなんです。知って
ました?とにかく、ぼくたちの祖先は
代々、みんな実に立派で素晴らしい
徳の持ち主ばかりでしたね」

「きみたち国民は、いま、そのパーフ
ェ クトに素晴らしいぼくたち天皇家
の臣下であるわけです。そこのところ
を忘れてはいけませんよ。その上で
言いますけど、きみたち国民は、長い
間、臣下としては主君に忠誠を尽く
し、子どもとしては親に孝行をして
きたわけです。

「その点に関しては、一人の例外も
なくね。その歴史こそ、この国の根本
であり素晴らしいところなんですよ。
そういうわけですから、教育の原理も
そこに置かなきゃなりません。
きみたち天皇家の臣下である国民は、
それを前提にした上で父母を敬い、
兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しない
こと」

「そして、友だちは信じ合い、 何をす
るにも慎み深く、博愛精神を持ち、
勉強 し、仕事のやり方を習い、その
ことによって智能をさらに上の段階に
押しあげ、徳と才能さらに立派なもの
にし、なにより、公共の利益と社会の
ためになることを第一に考えるような
人間にならなくちゃなりません」

「もちろんのことだけれど、ぼくが
制定した憲法を大切にして、規律を
やぶるようなことは、絶対にしちゃ
いけません。よろしいですか。
いや、はっきりいうと、戦争が
起こったりしたら、勇気を持ち、
公のために奉仕してください」

「というか、永遠に続く、ぼくたち
天皇家を護るために戦争に行って
下さい。それが正義であり「人として
の正しい道」なんです。そのことは、
きみたちが、ただ単にぼくの忠実な
臣下であることを証明するだけでなく
きみたちの祖先が同じように忠誠を
誓っていたことを讃えることにも
なるんです」

「いままで述べたことは、どれもぼく
たち天皇家の偉大な祖先が残して
くれた素晴らしい教訓であり、
その子孫であるぼくも臣下である
きみたち国民も共に守っていかな
ければならないことであり、あらゆる
時代を通じ、世界中どこにいっても
通用する、絶対に間違いのない
「真理」なんです」

「そういうわけで、ぼくも、きみたち
天皇家の臣下である国民も、そのこと
を決して忘れず、みんな心を一つに
して、そのことを実践していこうじゃ
ありませんか」 以上

明治23年10月30日 天皇

*注 教育勅語は1948年(昭和23)6月19日
衆議院では排除決議、参議院
では失効確認決議がなされました。