夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「できなかった」と「しなかった」のは全然違う!

東京電力.元会長の勝俣恒久被告、元副社長の
武黒一郎被告、元副社長の武藤栄被告の業務上過失
致死傷の初公判が東京地裁.で開かれました。

3人の被告とも「事故は予測できなかった」として
無罪を主張しました。(検察審査会による強制起訴)

それに対し検察官役の指定弁護士は「事故の3年前に
東電社内で15.7mの津波が来て原発が浸水すると
いう想定がまとめられ、武黒副社長と武藤元副社長
に報告されていたと指摘しました。

今後、この津波「想定できたか」の争点を争い
長期裁判になる可能性が大きいというのが
大方の見方ですね。

経営者というのは、いわば責任を取るのが仕事と
言われるほど責任が重い役職です。

3人ともそれなりに高齢ですから、いまさら人生の
晩節を汚したくないという気持ちは分からないでも
ないですが、ここは司法の場で当時の経営者の
責任を明確にしてもらいたいですね。

まずこの地域には「貞観地震」「明治三陸地震
による大津波が襲ったという歴史が明確であり
先人が子孫のために、あちこちに「この高さの
津波が来た」という痕跡をのこしてくれてたという
ことでした。ですから東電は俺たちの時代には
来ないだろうと勝手に思い込みをしてしまった
があります。この地の歴史に学べば防げたんです。

それに加えて、事前に東電内部では15.7mや
14mの津波の可能性が想定され、原発の東側に
敷地を囲うような防潮堤建設する予想図が作られ
具体的な対策を計画していたんですね。

わたしらシロートが考えるのは、経営幹部は
「想定できなかった」ではなく「想定して対処
しなかったですよね。

事前に大津波が襲う予測が提出されてたのに
これを真剣に検討させなっかった経営者の責任.
は明確だと思います。

私が経営者だったら、絶対大金をかけて防護
を部下に考えさせ実施しちゃいますよ。

なぜか?

電力会社各社は「総原価方式」で電力料金を
決められる仕組み。

しかも、過去の歴史、大津波対策について
防護策を検討すべきという意見も大きい。

こういう好条件なら大津波対策をいくらお金が
かかろうにもやらない手はないですよ。

総原価の3%を利潤として認められてるんですから!

100円の3%は3円、10,000円の3%は300円。

原価が高ければ高い程、得られる利益の絶対額が
大きくなるというものすごい好条件を国から与えられ
しかも「やるべきだという意見を考慮し。より安全
な方策をとったと言えば、堂々説明できるじゃないですか。

私はいまでも大津波に襲われる可能性があると
報告を受けて、総原価が間違いなく上がり従って
利益の絶対額も増えるとい「こんなおいしい話」
に経営者として、なんで飛びつかなっかったのか
は「私のナゾ」です。

可能性としては、原発は5重の安全対策をしてるので
「絶対安全」と国民と騙してきた手前、原発事故を
想定した設備投資をすることは「原発村住民」の
反対が大きかったんだろうな・・・

   ☆動画 東電旧経営幹部3人の初公判 2:09