夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

今日の東京新聞朝刊の紙面作りが素晴らしい。

8月15日 先の戦争の「敗戦記念日
今日の東京新聞.朝刊はさすがと思わせてくれた
読みがいのある紙面作りでした。

中でも良かったのが1面トップの「なかにし礼」さんの
言葉と、2面の伊藤真弁護士(日弁連憲法問題対策
本部副本部長)のインタヴュー記事

なかにし礼さんと伊藤真さんの記事は全文を書き
たいところですが、長くなるので、私が気にいった
部分だけ抜粋してみましたのでご覧あれ。

なかにし礼さんの思い
  ・「戦時は国家の正義という論理で個人が抹殺
   される」と強調。戦争の犠牲から生まれた憲法
   を「最高の芸術作品。その理想はまだ実現
   されていない」と語った。
  ・終戦直前の満州で「国を守るべき軍人がいち
   早く国民を捨てる光景」を目のあたりにした。
  ・憲法について「奇跡的な、最高の芸術作品。
   戦後日本の、世界に向けた再出発の宣誓書だ」
   と表現した。
  ・「軍国主義がどれだけの人を苦しませたか。 
   愚かな戦争でどれだけの若者が無駄死にし、  
   飢え死にしたか。過去を忘れるのが早すぎる。」 
   と嘆く。
  ・そして「日本の理想はまだ実現されていない。
   この憲法のもとにこれから実現するべきだ」
   と訴えた。

伊藤真弁護士インタビュー
  Q;憲法が全編を通して訴えているものとは?
  A:憲法は、戦争の加害と被害の歴史を踏まえ、
    「二度と政府に戦争をさせない」という明確な
    意思をもって規定された。戦争を二度としない
    国にすること、違いを認め合って一人一人を
    尊重する社会を築くことの二点が大きな特徴だ」

  Q:12条では国民にも、自由と権利を守る「不断
    の努力」を.求めている。
  A:戦争をしない国と個人を尊重できる社会の
    実現を、だれかに任せるのでなく、国民一人
    一人の主体的な託しているのも、最も大切な
    ポイントだ。

  Q:安倍首相は、自衛隊憲法に位置付ける
    改憲を提案している。
  A:不必要どころか有害.だ。集団的自衛権
    行使し、海外で戦える自衛隊憲法の中に
    してしまおう.ということだ。

  Q:安倍首相は国会による改憲発議を狙っている。
    私たちは今、なにをすべきか?
  A:憲法と無関係で生きられる人はいない。
    新しい条文が本当に必要なのか。何が変わる
    のか、想像力.をはたかせて欲しい。まずは
    憲法をもっと知って欲しい。

でも、リベラルな東京新聞といえども「終戦記念日
を使ってるのが腑に落ちない。やはり「敗戦の日
として無謀な戦争だったことを国民全体が不戦の
誓い」を新たに胸に刻む日にするべきだと毎年思って
ます。

終戦を使うのは策士が考え出したことに戦後メデイア
が悪ノリしただけで、本来ポツダム宣言の受諾を
天皇はラジオで発表したので「敗戦を受諾」したん
ですよ。

先の大戦の「総括」を戦後の日本の政権がしてこ
かったことは「現在社会」の暗部だと思ってます。

なぜって「敗戦の日」とすると、誰が無謀な戦争を
始めてしまったたのか、なぜ長びかせたのか?

天皇陛下ばんざい!」と叫びながら玉砕した兵士、
統帥権保有していた昭和天皇

戦争責任を追及したら、まちがいなく昭和天皇
最高の戦争責任者であることが白日の下にさらされ
歴史家にとってもその責任を追及せざるをえなく
なるので策士が「敗戦」を「終戦」に.いいかえて
天皇の戦争責任を「あいまい」にしたんだと思って
ます。

ですから、先の戦争の「総括」はほぼされないまま
だと思ってますよ。