9月14日、サウジアラビア東部にある国営石油会社油田サウジアラムコの
石油施設が10機のドローンの攻撃を受けて火災を発生し鎮火はされたものの、
同国の日量生産能力の半分、570万バレルの.生産が中止に追いこまれ、復旧が
数週かかりそうなので原油価が上昇する可能性が高いとの報道がなされました。
イエメンの親イランの反政府武装組織フーシ派が「無人機10機で大規模な作戦
を実施した」と犯行声明をだしました。
サウジは2015年にイエメン内戦に介入し反政府のフーシ派との戦闘を継続して
ますが、実際はフーシ派の後ろ盾になっているイランとの「代理戦争」である
ようで、トランプ米大統領が15日に「犯人を知っていると信じる理由.がある。
われわれは臨戦態勢をとっている」とツイッターに投稿し、報復攻撃を辞さない
考えを示したということを本日の東京新聞朝刊が報じてました。
米政府は衛星写真を公開し、サウジの石油関連施設には少なくても17か所の
爆撃跡があり、いずれもイランやイラクが位置する北か北北西.の方向から
攻撃があったと主張。南に位置するイエメンの反政府武装組織フーシ派による
攻撃との見方を暗に否定しました。これに対しイラン外務省のムサビ報道官は
16日関与イラン関与説への疑いを強める米国の主張に対して「根拠がない」
改めて否定したという状況です。
ドローンが開発され利用が進んだ時、テロに使われる可能性があることが
問題視されてましたが、ついにそれが現実化してしまいました。
ドローンは「平和利用」と「武器」にも使えるという「諸刃の刃」である
ことが証明されてしまったんですね。
今後、確かな「防御策」が開発されない限り「規制」を強めるしかありま
せんが、規制の方法も、防御の方法もとても難しそうです。困ったもんです。
日本がテロの標的になる可能性は少ないと思いますが、世界にはいろ
いろな人や団体が有る以上ゼッタイないとは言い切れませんからね。
例えば「原発」「米軍基地」「総理官邸」「五輪会場」「遊園地」など、
テロ効果がありそうな場所はいくらでもありますから・・・
☆動画 TVニュース サウジ石油施設にドローンテロ 0:59
https://www.youtube.com/watch?v=5Dk4FxF2RWA
☆動画 ドローンテロ解説
https://www.youtube.com/watch?v=rjMfBMloX14 6:24