夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術

最近「食料問題」に興味が湧いて、現在

「日本のおコメが消える」(月刊日本2月号

増刊)を読んでいます。本日読んだ「遺伝子

組み換えより、ゲノム編集にご用心」の項に

ゲノム編集について用心が必要との記事が掲載

されておりましたので転載させてもらい

ました。

★(抜粋)遺伝子組み換えが別の生物の

 遺伝子を組み込むのに対して、ゲノム.編集

 は酵素によって特定の遺伝子を切断し、その

遺伝子の働きを変える方法です。いま特に

注目されているのが「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術です。従来の技術より

精度が高く、コストも安いからです。この

技術の特許を持っているのは、ハーバード大

マサチューセッツ工科大が共同で設立した

ブロード研究所。巨大多国籍企業で種子支配

による世界の食糧支配を目論む「モンサント

は、すでにこのブロード研究所と提携し、

ゲノム編集作物の開発をすすめています。

さらにデュポン傘下のパイオニアもゲノム

トウモロコシの屋外栽培私権を実施しており、

中国もまたゲノム編集イネの開発を急いで

います。日本でも農業・食品産業技術総合

研究機構(農研機構)が2017年5月にゲノム

編集イネの屋外栽培試験を開始しました。

ゲノム編集も遺伝子操作に変わりはないの

ですから、GM作物と同じように、ゲノム

編集によって作られた作物の安全性には疑問

があります。すでにゲノム編集には遺伝子の

一部を切断することによって遺伝子の調和

が破壊され、予想のつかない副作用が引き

起こされる危険性があるという指摘がされて

います。ゲノム編集作物をどう扱うかは、

試行錯誤の段階です。もしかしたらゲノム

編集作物はGM作物以上に危険かもしれ

ません。だから安全性を確認しないまま普及

させてはいけないはずです。GM作物の場合

のように種子産業のロビー活動によって、

規制が緩和されることを警戒する必要があり

ます。試験栽培の最終段階で外来遺伝子が

残っていないのなら、GM作物と同じように

規制する必要がないという意見があり、GM

作物よりも流通の規制が緩くなってしまう

おそれが出てきています。「遺伝子組み

換え」から「ゲノム編集」に変わったところ

出、種子を高い値段で毎年売りつけ、合わ

せて大量の化学肥料や農薬を買わせるという

モンサントの狙いは変わりません。ですから

ゲノム編集に動きには、今後注意をはらうこと

が必要です。     ~抜粋終わり~

まだゲノム編集作物は市場に出回っており

ません。いまなら、まだ間に合います。

ゲノム編集作物の「安全性」「表示有無」に

ついての関心と監視を市民レベルでも続けて

行きましょう。次の世代の人たちのために。