レンタルしてあった1951年(昭和26年)に
松竹作品として公開された2時間46分の長編
映画(2部制)「白痴」を一昨日、昨日と
2日に渡って鑑賞しました。当初は4時間25分
だったものを、松竹の意向で大幅にカット
され2部制の2時間46分の作品になった
そうです。ドストエフスキー(ロシア)の原作
「白痴」の舞台を昭和20年代の札幌に置き
換えたもので、登場人物の性格付け、
ストーリーはほぼ原作をなぞっているそう
です。現在では「白痴」という言葉自体が
差別用語として、使われませんので久しぶり
に聞いた気がしました。私は「原作」を
読んでいませんので、ストーリーが良く理解
できませんでしたが、「てんかん体質」の
三船敏郎がからんだ愛憎劇が展開されます。
ですが、先に観た「わが青春に悔いなし」と
同じくセリフの半分近くがはっきり聞こえず
画面も長いだけで黒沢作品らしからぬ
「冗長さ」で主役級の役者の臭い演技も
鼻もちならず、まったく期待外れの作品
でした。世界の名作「七人の侍」を、すでに
約30回は観てる私にとっては、欲求不満な
作品でした。
☆動画 黒澤明監督「白痴」プレビュー篇
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