夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「抑止力」という欺瞞

今読んでいる花岡しげる著「自衛隊も米軍も、日本には

いらない」という本に感じ入って、日米安保破棄を

望む私のバイブルになりそうです。最近イージスアショア

の日本本土設置を断念したことに伴い「抑止力」の

点から「敵基地攻撃能力」の保持の必要性について

議論を始めるべきとの動きが自民党国防族

中心にした「戦争やりたい一派」が暗躍し始めてます。

その「抑止力」という言葉の欺瞞について花岡さんの

見方を引用させてもらいます。

*ここから抜粋引用

軍拡競争の無益なことは、「矛盾」という言葉の説明

で誰にでもわかることです。矛(矛)は攻撃する武器の

象徴で、どんなに敵が守りを固めても突破して敵を負かす

ことが出来る万能な攻撃兵器です。他方盾(たて)は

守る武器の象徴で、どんな攻撃を受けても絶対に

攻撃を防ぐ万能な守備用の武器の象徴です。こんな

矛と盾同士の戦争になったら未来永遠に勝負はつかず、

その間に双方とも焦土になってしまいます。

「できるだけ戦闘で優位にある状態で終戦交渉に

持ち込む」などと軍人や政治家が考えている間に、

どれほどの自国民の被害が増えることか。先の戦争末期の

東京大空襲や広島・長崎原爆投下の被害を思い出せば

すぐに理解できます。敵にしても同じことを考えて

おり、自国が戦況不利の状態で終戦交渉に応じる

はずがありません。こんな簡単な理屈も分からず、

世界は軍備拡張、兵器開発競争に一生懸命です。際限なき

軍備拡張競争はお金のとてつもない無駄遣いであって、

軍需産業を喜ばせるだけです。このお金儲けこそが、

戦争の目的と思ってまず間違いありません。抑止力を持つ

ということは、戦争をする覚悟を持つことです。抑止力で

戦争を未然に防ぐことができるなどとの言い分を

信じてはいけません。軍備拡張はそもそも、軍需産業

ビジネスのために税金で武器・兵器を買い続ける壮大な

“エセ公共事業”です。軍備拡張を続ける政府でさえ、

実際に戦争が起こることを想定しているわけではなく、

ただ国民が仮想の外敵に危機感を持ってくれることが

政権の支持にとって重要、と考えているだけのケースが

大半です。ましてやあらゆる産業の中で、軍需産業ほど

経営側から見て、おいしいビジネスはありません。

上代金は国家予算から支払われるので焦げ付く

心配はありません。政府はメーカーに対する値引き要求は

してこないので言い値で売れます。ほとんどの兵器は

メーカーごとに仕様が違うので、途中でメーカーを

変更することはまずありません。兵器は性能が高いほど

その消費期限は短いので、買い替え需要も必ず見込めます。

政治家個人にとっても、大手軍需産業からの献金や選挙での

票集めに好都合なので軍需産業育成に躍起になるのです。

私たちはそんな戦争で儲ける一味に、騙されてはいない

でしょうか。~引用終わり~

花岡さんの見解通りだと、私も思ってます。抑止力

という「ことば」に騙されませんように、各々方、ご用心を!