夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

政(まつりごと)に携わるものが、心すべき「論語」

本日は、はだのカルチャーの「論語を楽しむ」講座

全6回目のラス前の5回目の講座の日でした。本日で

孔子の生涯の年表に基づく「孔子の思想」の解説と

その時々の環境で語った「論語」の解説が大体終了

しました。いままで学習したこと、私が書物などから

得た「政(まつりごと)」に携わるものが心すべき

10の論語を挙げてみます。与野党含めて、孔子の教え

を自分は実行してると主張できる政治家が何人いるで

しょうか?私は皆無・ゼロだと思ってますけど・・・

孔子はいまから約2,500年前の人なのにですよ。

①「子曰く,政をなすに徳を持ってす。譬(たと)

    えば北辰のその所にいて、衆星のこれに共(むか)

    うがごとし」

  →徳こそ政治の基本。たとえて言えば徳は北極星

  すべての星は北極星を中心に運行するようなものだ

②「子曰く,古者,言をこれ出(い)ださざるは、

    身の逮(およ)ばざるを恥じてなり」

  →昔の人は軽々しく発言しなかった。それは、

  実行がないことを恥じたからだ。

③「子曰く、始めに人におけるや、その言を聴きて、

  その行を信ぜり。今われ人におけるや、

  その言を聴きて、その行を観る」

  →私は昔は、言うことが立派なら人間も信用

  できると思っていた。しかし今は、言葉だけ

  立派でも行動を確かめないと信用できない」

 ④「子曰く、中庸の徳たるや、それ至れるか。

  民鮮(すく)なきこと久し」

    →中庸は最善の道徳だ。だが、人々は

   長い間このことを忘れている。

  ⑤「子曰く、過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」

    →過剰は不足と同じだ。ともに良くない。

         「中」がよい。

  ⑥「子貢,政を問う。子曰く、『食を足らし、兵を

   足らし、民これを信にす』。子貢曰く、『必ず

         やむを得ずして去らば、この三者において何をか

         先にせん』。曰く『兵を去らん』。子貢曰く『必ず

        やむを得ずして去らば、この二者において何をか

   先にせん』。曰く、『食を去らん。

   民信無くんば立たず』」

    →孔子は、政治の目標は食料の充足、軍備の

   充実、人民との間の信頼との三つを挙げ、

   一番重要なのは「人民との信頼関係」、

   二番目が「食料」、三番目が「兵=軍備」だと

   答えた。

  ⑦「子曰く、君子はその言のその行い過ぐるを恥ず」

     →君子は言葉だけが先走って行動が追い付か

   ないことを恥とする。

  ⑧「子曰く、人、遠き慮りなければ必ず近き

   憂いあり」

     →遠い将来をを見通して対策をたてておかない

   と、近いところで心配事が生じる。

  ⑨「子曰く、過ちて改めざる、これを過ちと謂う」

    →犯した過ちを改めないのが、本当の過ちである。

  ⓾「子曰く、巧言令色、鮮し仁」

     →巧みな弁舌,かざる者は仁が薄く信頼できぬ」

 

みなさま、いかがですか?この10の論語を読んで、

すぐアタマの中にAさんとSさんの顔が浮かんだ

のでは、ないでしょうか。もちろん、私も皆さんと

同じ顔が浮かびましたよ。