最近本を出版したとの情報を入手したので早速購入
して、痛快な内容でしたので3時間くらいで一気
に読んでしまいました。
彼は、10年間ブラジル・リオ・デ・ジャネイロの
スラム街に住みついて取材を重ね、2019年1月に
写真集「ROMANTICO(ホマンチコ)」を出版した
写真家ですが、2016年に帰国後、奥さん
そしてお子さんの通学路が撤去されるという
「戸川地区土地区画事業」の行政の進め方に疑問
を待ち2019年8月の市議選に「市議会を
フレッシュに!」をスローガンに掲げ出馬し、
1617票(24人中22位)の得票で見事
初出馬・初当選を果たしました。
地縁・血縁・支援組織なしのナイ、ナイ状態の
マッタクよそ者で、しかも43歳(出馬当時)の
若者がです。
その彼が議員生活3年間を通じて、秦野市議会の
よどんだ状態、改善の為の提言、選挙で経験した
思い、ローカル政治から日本政治は変えられる
との感覚を得たことなどが綴られています。
本人が自覚しているように、空気を読まない、
忖度しない、「創造的破壊」を議会に持ち込み、
議会を真剣に議論をする場にするため孤軍奮闘
しています。この本の内容でその奮闘の様子が
よくわかります。
地元のことでもあり、市議会にも何度も傍聴に
行きましたので、内幕暴露本のようでもあり
ますが彼が良く勉強し市政改革に本気で挑戦
していることが良く分かる内容なので、秦野
市民は貴重な人材を得た喜びを感じています。
一番気に入った部分は彼が考える「秦野市の
ビジョン」の章なのでそこだけ紹介しておきます。
秦野市民の方は、あとは,ぜひ購入なさって
お読みになって下さい。お薦めです。
★秦野市のビジョン「こどもの国はだの」
ビジョンは迷ったときにいつでも立ち返ることの
できるもの。誰でもいつでも口ずさむことの
できるもの。市民と共有できるものでなければ
ならない。
◎こどもの国はだの(123p)
投資の転換。まずは小規模に始める。小さな成功
体験を少しずつ積み上げ、好循環を作り上げていく
・秦野に来れば、少人数学級のオルタナティブ教育
(もう ひとつの教育)が 公立学校で受け
られる(教育)
・秦野に来れば、安全・安心な美味しいオーガ
ニックな学校給食が食べられる(食)
・秦野に来れば、自然を身近に感じられる
市営住宅に住める(住)
・秦野に来れば、里山など天然の地形を生かした
プレイパークで自由に遊べる(遊び)
秦野は都心から1時間、蛇口をひねれば日本一
の名水が飲める。そんな環境での子育て
「こどもの国はだの」を掲げれば、人々は徐々に
集まりはじめる。「こどもの国はだの」は
移住政策であり、子育て政策であり、こどもを
守る政策である。子どもを守れない社会に
持続可能性はない。
ラスト演説 27:33
https://www.youtube.com/watch?v=XaPN8Yvjq-U