本日は南矢名という地域の一般住宅の居室
を開放して、落語と講談を不定期に開催して
いる「てらカル寄席」が講談開催の日でした
ので楽しんできました。出演は2回目となる
前座の「神田伊織講釈師」、前座といっても
神田香織師匠の元ですでに7~8年の修行を
積んでいますので、師匠連と比べても決して
見劣りしませんよ。上手いです。
中入り後の本日のメインは、伊織さんの
「東京大空襲」という彼の創作講談です。
もちろん彼は若いですから、東京大空襲を
体験をしていませんが、彼が講釈師になる
14年前に当時80歳のAさんに東京大空襲
の体験をインタビューした時の録音を自身が
文字起こしをして、関連の資料を探して裏付け
をし、若干のフィクションを加味して講談に
仕上げて「持ちネタ」として各所で披露して
いるそうです。中々迫力のある話で、体験者
がどんどん少なくなる中「語り部」として、
講談という形で次世代の人達に伝えていく
ことは、講談の持つチカラのひとつだと思う
内容でした。披露するのか「寄席」だけでは
もったいないですね。学校の課外授業だとか、
私たち大人の講演会等でも話してもらいたい
内容でありました。