夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

丹沢の山々の山林に「カシノナガキクイムシ」の被害拡大

本日、県立戸川公園内のレストハウスで開催された

「秦野住みよいまちづくり協議会」(今後、秦まち協

と略)に参加するため、いつも通りスタッフの

Oさんが運転する車に同乗させてもらいました。

戸川公園が近くなり正面に丹沢の山々が見えたとき

Oさんが「正面の山林のあちこちが真っ赤に枯れて

いるでしょ。あれがいま問題になっているんですよ」

と教えてくれました。たしかに山林のあちこちが

赤くなっていました。そして帰宅後入浴、夕食、

五輪中継をみてダラダラしてから、メールを開けたら

冊子「緑のはだの」の女性スタッフのNさんからの

メールがあり、読者からの手紙で「いま厚木の

山の木が急に枯れ始め真っ赤になってしまい問題に

なっています。「カシノナガキクイムシ」という虫が

幹に入り込んで中から食い荒らしているそうです。

秦野は大丈夫でしょうか?と、あったそうです。

 

秦野も大丈夫じゃなかったんですね。丹沢山系の

真っ赤な枯れ」はまさに「カシノナガキクイムシ

によるものだったのですね。早速検索してみました。

 

カシノナガキクイムシ

 ・コウチュウ目・ナガキクイムシ科の昆虫

 ・広葉樹に被害を与える害虫で、成虫の体長は

   5ミリ程度の円筒状であり、大径木の内部に

   穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に

   衰える。夏場でも葉が真っ赤に枯れることから

  景観上の問題になることが多い。

 ・樹種はカシ、シイ、ナラ類が対象になりやすく、

   しばしば大量発生と衰退を繰り返す。

 ・本種は,幹に掘ったトンネル(孔道)の内壁に

  繁殖した菌類(酵母)食べて生活している。

 ・体にはマイカンギアと呼ばれる菌類を保持する

  特殊な器官があって、枯れた木から生きている木

 へと菌類を運ぶ

 ・対策としては下記がある

   ①被害木を切り倒して燻蒸する伐倒処理が

   あるが、被害本数が多い場合は現実的ではない

   ②殺菌剤を幹に注入し、カシノナガキクイムシ

     穿孔を受けても、病原菌を樹木内に蔓延

            させない方法もあるが、予防効果は高くない

    ③幹をビニールシートで被覆したり、コー

            ティング剤や殺虫剤を塗布して、カシノ

           ナガキクイムシの攻撃を攻撃を回避する

   方法があり、韓国では粘着シートの被覆が

   実施されている。

   ④また、被害が拡大しても、全ての樹木に

   被害が出るわけでないこと、被害木の周囲

   で天然更新が行なわれることから山が丸裸

   になることはない。このため、なにもせずに

   放置するという選択肢もある。

 

中々、やっかいなムシがいるんですね。

☆動画 クリアファイルを利用した捕獲方法

      6:29

https://www.youtube.com/watch?v=y2SBDtY4pHA