本日の東京新聞が,甲府市生まれの宮沢和史さん(56)が作詞、作曲して、
THE BOOMが唄いヒットした「島唄」についてのエピソードが、一面と
22面の「こちら特報部」の囲み記事でかなりのスペースを使って紹介
されていました。今年に5月15日に日本復帰して50年の前振りでしょうか。
この「島唄」の歌詞はダブルミーニングという手法をとったそうです。表面上は
沖縄の情景と男女の別れを描いたラブソングですが、全ての歌詞にもう一つの
意味が込められています。「風を呼び、嵐が来た」の風や嵐は「米軍」、そして
「ウージの森で・・・」」は集団自決を描き、「このまま永遠(とわ)に夕凪
(ゆうなぎ)を」では、永遠の平和を願う。宮沢さんは「長く歌われる
うちにもうひとつの意味も分かってくれればいいと思った。音楽は音楽
として鑑賞するものなので、しばらくは説明もしなかった」
沖縄のスタンダードの曲になって受け入れられるようになってから、
「今の日本の平和はどこからか勝手に来たのではない。沖縄戦、戦後の
占領時代、様々な犠牲があってもたらされたもので、決して忘れては
いけない。島唄を作ってから決めたのは、歌手として人として沖縄を
通りすぎるのではなく、根を生やすことでした」それがヤマトンチュ
(本土の人間)である宮沢さんの沖縄への尊厳の証しだと強調しています。
そんな目で見ると、復帰から50年の今、日本政府に最も欠けているの
は沖縄への尊厳だと強調しています。「辺野古問題などで政府と沖縄が
対立していますが、沖縄の怒りの根底にあるのは尊厳の問題だと強く
感じます。歴史上も今も沖縄がどれだけ犠牲を強いられてきたのか、
その痛みを理解し配慮する姿勢がみられない」と指摘しています。
私も現在のウクライナの両暴君による際限のない「闘い」による国内外
1000万人に及ぶ、避難民の方々と、無差別爆撃と国民に抗戦を鼓舞して
自国民を死に追いやる両暴君の被害者に思いを馳せつつ、「宮沢さんの
言う通り」と思いましたので紹介させてもらいました。
それでは「島唄」の歌詞を、じっくり味わいご覧にながらご覧になって下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=UscIuGHY4pg