夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「まち協」が市議会議長宛てに提出した要望及び質問書に対して「回答しないという回答」

現在秦野市内の私が転居した戸川という地域で、「戸川土地区画整理事業

という総額45億円といわれる事業が計画されていて、その周辺事業と

して約15億円といわれる「矢坪沢」という小さな沢の整備事業も

含まれています。その矢坪沢の両岸には数百年前の先人が「植樹」を

してくれ、その木が数百年の間に自生し現在では自然林として巨木になり

約900mに及ぶ「巨木並木」となっています。

 

土地区画整理事業計画の一環でその巨木並木を全伐採するという話が、

市民が知らない間に進められており、地域住民のほかその情報を入手

した市民有志が「秦野住みよいまちづくり協議会(略:まち協」を

結成して行政と何回か話合いを持ち、現在は全伐採はせず残せる木は

残すようにするというところまできていますが、事業自体は地権者の

承諾書の取得が難航して計画より遅れているのが実情です。

 

事業の遅れに対し、秦野市議会が6月議会の最終段階の6月21日

に突如「一刻も早い完成に向けて、当該事業を強力に推進することを

強く求める」という決議案を公明党議員が提議し討論の結果賛成18、

反対4で採択しました。

 

今事業の「矢坪沢自然林全伐採」に反対活動をしている「まち協」は

突然の決議に驚き、審議中継録画を鑑賞して推進側。反対側の見解を確認の

うえ、8月8日に「まち協」会長名で市議会議長宛てに「決議についての

説明と10項目の質問に対する回答を求める要望書」を提出しました。

 

要望者に対して9月9日に議会事務局の課長から、「まち協事務局長」

に電話で「全体で話し合いを持ち、じっくり考えた結果」であるとして  

下記のことが伝えられました。

   ・回答しない

   ・理由は、事業についての決議である。チカラになるという意思

    表示だから。チカラになれることがあればチカラになる(と、

    いうことだから)

   ・これ以上のことは議会事務局としての回答になるので回答できない

 

「まち協」会長が市議会議長宛てに提出した要望書に対して、

「議会事務局」に「回答しないという回答をさせる」市議会にあきれており、

この状況を市民への公開を含めて「まち協」として、同反応するかについて

本日他の問題で集まったスタッフ6人で、この問題についても

それぞれの考えを出し合いましたが、もっと多くの方の意見を聞く

必要があるので24日の運営委員会のメイン議題として検討することにしました。

 

「回答しないという回答」を事務局を通じて答えさせるという、秦野市議会の

レベルの低さ、市議会の本来業務とはなんのか?を問題にするべきだと

私は思っています。少なくとも秦野市議会議長名で文書で回答をよこす

べきでしょう。