夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

現役ヤクザの安倍戦争法案評

ヤクザ業界にやけに詳しい週刊誌と云えば「アサヒ芸能」と「週刊実話」・・・

一方の雄「週刊実話」が7月30日号の巻頭特集で実にユニークな記事を持ってきた。

題して「現役100人に聞きました「安保法制」ヤクザが朝まで生激論!」

まず、「実話」が実施したアンケート結果
  「賛成」31%、「反対」23%、、「総論賛成、各論反対」46%だったんだと。

暴力団右翼団体を傘下にもっているところも多く、構成員もほとんどは右というか、保守的な思想の持ち主
であることを考えると賛成が以外と少ない結果だった。

そこで安倍戦争法案のヤクザ評論の代表的なものをいくつか・・・

もとより「裏街道」で生きる彼らの意見をヨシとするものではありませんが切ったはったの「裏稼業」ならではの
見方も面白いなと思った次第。

・「今の閣僚を集めて、ドツキ合いをさせたらええ。殴ったら痛いし、血が出る。引き際も考えなあかん。
  そういうのがまったくできひんくせに、いきなり<戦争>って、冗談も大概にしとけと思う。
  日本がなくなってしまうど」(関西系組織幹部 50代)

・「戦争とは、えげつないモンです。ヤクザの抗争や個人のケンカの比やない。核兵器も使えば、細菌兵器も
  使う。長引けば”手打ち”も簡単にはいかない。安倍のようなお坊ちゃんで、ケンカもしたことも
  ないようなヤツに戦争なんか任せられないし、付き合えない。もし戦争やるなら、自分たちでやりますよ。
  (九州系組織幹部)

・「国会で議論してる皆さんは、戦争や抗争で殺されたヤツの死体を見たことあるんかいの?政治家も庶民も
  ”人を殺す”ってことがどういうことなのか、分かってないヤツが多すぎる。殺す方だってイヤなもんだから。 
  殺し合うのに集団も個人もないし、戦争に卑怯もクソもない。親分や組織のためなら仕方ないが、安倍の
  ために人殺しになるのはイヤだから、絶対反対」(中国地方敬組織幹部)

・「今の安保同盟では、いざと云う時にアメリカは守ってくれない。賛成派はそこを分かっていない。今回の
  法案は、アメリカの戦争に日本が協力するだけだから。アメリカは戦争をして儲けてる国だから、軍需産業系」
  のカブを買ってる人は頭がいいね。オレはパス」(関東系組織中堅 30代)

・「安保法制は、早い話がアメリカの機嫌をとるか、とらんかの話やわな。戦後からずっと、日本はアメリカに
  みかじめ料(=思いやり予算)を払って面倒見てもろてる状況やろ。(中略)アメリカはみかじめ料取っても
  いいのに、ワシらはパクられる。国民がみかじめ料くれるんやったら戦うたるで」(関西系組織幹部 50代)


もともと右翼思想と親和性の高い極道稼業ですら、安保法制は安倍晋三という政治家の個人願望であり、そんな戦争
 に参加する義理はないというのである。

つまるところ”戦闘のプロ”である彼らからすると、安倍首相のアイデアは”アマチュア”もいいとこ。「ほんま
もんの戦争をわかっとらんのに無茶苦茶なことすなや!」ということだろう。