このたび長年に渡り秦野の自然保護活動をされてきた宅見孝子さんが地元の情報誌「タウンニュース社」から
ご自身の生い立ちから幼年時代の数々の思い出、成年になってからの自然保護活動の記録をまとめた
「わが故郷たばこ村」を出版され、初版本をいただきました。
宅見さんは「憲法九条の会・はだの」他の平和運動、N女史の市議選運動の後援会「緑のはだの」を通じて
知りあいました。秦野で生まれ育ったちょっと先輩の女性です。
珍しい本でした・・・
本ですから文章と古い時代の秦野の風景写真で構成されてるんですが、ワタシは読んでて「絵のない絵本」
「アタマの中だけに鳴り響くレコードプレイヤー」の本だと感じました。
宅見さんが過ごした少女時代の「子どもの遊び」「年中行事」「わらべ歌・童謡」「食べられる野草、
木の実と薬草」「里山の生き物、昆虫」と「戦中・戦後の思い出」の章があるんですが、ワタシの幼少年時代の
思い出とぴったり一致し、遊びや年中行事の部分ではアタマの中に「絵」が浮かんでくるし、「わらべうた」
の項では紹介されてる歌詞にそって、ほとんどワタシが口ずさんでる音がアタマの中に響いてくるんです。
そして成年になってからの数々の自然保護活動の素晴らしさには敬意を払わずにはいられません。
特に「秦野のホタルを守る会」を通じての清流にしか棲まないないというホタルの復活、「水辺の環境を育む会
(通称・うなぎの会)を通じて天然うなぎの生育に長年努力されてることは尊敬に値します。
その他の数々の自然保護活動を現在でも続けておられますが、そのパワーは巻尾に引用されてる
中野孝次氏の著作「清貧の思想」をベースにした講演会で聞いた氏の下記の考え方にあると思います。
☆引用 2015年5月1日 丹沢フォーラム主催 中野孝次氏講演「日本人と自然について」より
氏は丹沢のブナ等の立ち枯れについて触れ、大変辛口の内容でした。
「古来 自然のなせる事は神のなせる事として畏れられて来たものであった。それがいつの間にか急激な
経済成長が優先となって”ものころし”が平然と行われている。
日本は、これまでの生産第一主義をいち早く止める時に来ています。このままで行くならば、やがて
人類は破滅するでしょう。自然を征服してきた人間は、今度は自然を保護し、守り育てる責務があります。
それがダメな人間はこの地球からつまみ出す位にっ徹底しなければ成功はしないでしょう」
まさに世界90ケ国で活動してる環境政党「緑の党」の政治理念と同じです。
よき同士とともに活動できることに喜びを感じてます。