TPPの大筋合意を受けて政府は11月5日に2000ページにも及ぶ「合意文書」を公開しました。
が、正文(英語)の日本語翻訳版は作成されてないことを昨日発行の夕刊誌「日刊ゲンダイ」が
報じました。 さすがワタシが現在もっとも評価してる紙メデイアです。
同紙によると日本語に翻訳されたのはわずか97ページの「概要」だけとか。
公開してからすでに1ケ月、やる気があればとっくに日本語訳合意書がとっくにできてるはずなのに!
臨時国会も開かず、議論から逃げ回っているうえに、文書も翻訳しないというのは、よほど後ろ暗い
内容で合意したと疑わざるを得ません。
翻訳をしたものを発表しないのは、そもそも説明する気がないか、説明できない合意なので、内容に関して
いまさら突っ込まれたくないし、覆されたくないのでしょう。
これだけ大量の英語の文書に、政治家が目を通しているとは思えないし、官僚だって全容をきちんと把握
している人がいるとは思えません。
内容を理解して懸念事項を政治家、マスコミ、そして私達一般市民が充分に議論してTPPという条約を
批准すべきかどうかを議論するのが民主主義です。
結局、英語の解る上級国民だけが政治に参加する資格があり、英語の解らない「愚民」はつべこべ言うな
と安倍政権は国民を舐めてるんでしょう。
TPP合意内容を英語の正文のまま置いといて、国民に全容を知らせないまま「批准」してしまおうとの
作戦で、批准したら最後、日本が完全にアメリカの植民地になってしまいます。
まさに安倍内閣がすすめているのは「放置国家」づくりです。
与野党逆転してTPP批准を阻止しなければなりません!