夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

畳語(じようご)あれこれ

日本語って、実に豊かな表現力を持ってる言葉ですね。

同じ音を重ねて「一語」の単語とするのを「畳語(じょうご)」って呼ぶんだそうです。(三省堂広辞林による)

ワタシは反復語とか繰り返し語なんて勝手に呼んでましたけど、立派な呼び方があったんです。

音をタタミかけるから「畳」って感じを当てたんでしょうか。

しかしどの畳語も、聞いたあるいは読んだ途端、その言葉を発するときの情景が、まざまざと浮かぶところが
日本語のすごいところだと思います。

試しに「あいうえお」順に一番最初にアタマにひらめいた畳語を拾い出してみました。

    あらあら      あらあら、こんなところに置いたの
    イロイロ      人生いろいろ、女性もいろいろ
    うろうろ      なにをウロウロしてんのよ。もっと落ち着きなさい
    えんえん      あの人の挨拶はえんえんと続くのよ。
    おろおろ      おろおろ するんじゃないの、しっかりしなさいよ

    カラカラ      あの人のカラカラと笑う声は、まさに豪傑笑いね
    きらきら      きらきら輝くあの娘の瞳
    クラクラ      アンタを見てるとクラクラしてくるわ
    ケロケロ      蛙の鳴き声 ケロケロと
    こっくんこっくん  ありこう赤ちゃん、こっくんこっくん寝てくれた
    
    さらさら      さらさら、小川の流れ
    しんしん      しんしん 雪が降る
    すらすら      この問題 頭のいい子がすらすら解いた
    せいせい      アナタが出かけて、せいせいしたわ
    そろそろ      そろそろ お正月ね~
    
    たびたび      たびたび督促したのに、貸した本返してくれないの
    チラチラ      アナタ、また美人のあの娘をチラチラ見てるんじゃないの
    つるつる      あなたのお肌は、つるつろね 
    てかてか      あなたのおでこ、テカテカしてるよ
    とんとん      母さんお肩をたたきましょ。とんとんとんとんとんとんとん

    なになに      なになにこれが宿題か?難しくてお父さんには無理だね
    にこにこ      感じのよいあの娘、にこにこ笑顔が眩しいよ
    ぬるぬる      なめくじ ぬるぬる気持悪い
    ねばねば      納豆は ねばねば多けりゃ美味しいぜ
    のびのび      のびのび育った素直な子
    
    はらはら      あの試合、ほんとにハラハラしながら見てたよ
    ひらひら      ひらひらと、落ち葉舞い散る秋ですな
    ふらふら      あの酔っ払い、あっちへふらふら、こっちへふらふら
    へらへら      コラ! へらへら笑うんじゃない!
    ほかほか      あの人と話すと、なんだか ほかほかしてくるの 
  
    まんまん      元気だぜ、オイラはやる気まんまん がんばるぜ
    みるみる      子供はみるみるうちに大きくなるね
    むかむか      飲みすぎて、胃のむかむかが止まらない
    めろめろ      Aくん、B子にめろめろだ
    もんもん      なにをそんなに もんもんと悩んでるの

    やれやれ      やれやれ 長い演説やっと終わったよ
    ゆるゆる      ズボンのベルトがゆるゆるだ 
    よいよい      行きはよいよい 帰りは怖い

    わくわく      オリーブのライブ前日のわくわく感がたまらない

なんだか文例はワタシが家内にいつも言われてる言葉が多いようだな~