本日はアネクドートと呼ばれる「ロシア小噺」です。
*冬の最中、肉を買うために5時間も行列に並んでいたイワンはとうとう耐えきれなくなって
叫んでしまった。「もう我慢できねえ!こんな発達した社会主義なんてくそくらえだ!こんな制度は
完全にイカレちまってる!」
数分後、いかめしげなトレンチコートの男がイワンに近付いて彼の頭をゆっくりゆすった。そして
指をピストルの形に曲げてイワンのこめかみに当てると、そのまま何も言わずに立ち去っていった。
イワンはひどく落胆して家に帰った。
彼の妻が「どうしたって言うの?もう一度肉を買いにいかないの?」と尋ねるトイワンは答えた。
「あきらめな。もはやこの国にはピストルの弾さえないんだぜ!」