夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

台湾政権が全原発の廃止法案を提出

台湾の祭英文(ツアイインウエン)政権は2025年に「原発ゼロ」を目指す
電気事業法の改正案を閣議決定立法院(国会)に提出しました。

台湾は六基の原発があり、現在3基が稼働中です。初の第一原発1号機
の運転開始が1978年、最も新しい第3原発2号機1985年なので、
2025年には全6基の原発が運転開始から40年を迎えるんですね。

あらかじめ定めた運転期間40年を「厳守」することによって電力会社にも
廃炉に向けた充分な準備時間を与えてますので、誠に順当な廃止案だ
と思います。

ですから台湾の民進党が10.20にまとめた電気事業法改正案には、
「2025年の原発ゼロを達成するため、運転年限を定める」として
日本のように運転期間の延長を認めず「四十年廃炉」を明確に定めたのです。

台湾の民進党立法院議席過半数を占めていますので、まずまちがいなく
年内には法案は可決されるでしょう。

台湾の電力事情は発電容量の内原発比率は現在15%前後ですが、太陽光
風力発電比率を現在の4%から20%に引き上げて対応する方針も改正法案に
含まれているそうです。

前の馬英九政権(国民党)は福島事故後も,、地震津波対策を強化したうえで
従来の原発政策を続ける方針でしたが、これをゼロ政策に変えさせたのは
なんといっても福島第一原発後の台湾国民の「原発NO」運動のチカラです。

台湾も使用済み核燃料の処分方法はなんの目途も付いてませんし、福島事故
の被害の大きさと長く続く放射能の影響を考えての力強い市民運動でした。

福島事故の時、世界の中でまっさきに被災者支援金を募集し多額の義捐金
を贈ってくれた台湾のみなさんへの感謝の気持ちは忘れておりません。

経済界や原発村の思惑や圧力に負けず、「民意」を尊重して政策決定した
台湾政府に敬意を表すと同時に、良きリーダーと政党を選んだ台湾の
みなさんの良識をうらやましく思います。

同じ福島原発事故を見て、ドイツ、台湾は原発ゼロに大きく舵をきったのに、
日本は原則40年寿命の延長を許し、休止中の原発を再稼働し、輸出さえ
する。

日本の市民も懸命に「原発ゼロ」運動をやってるのに「どこ吹く風」と
いっさい聞く耳持たず状態・・・

メデイアも22日に朝日新聞が、そして本日の東京新聞の名物企画記事
「こちら特報部」が大きく取り上げてましたが、影響力の大きい民放テレビ
ニュースや情報番組もまったくスルーのようですね。(政府広報機関の
NHKはテンから報道する意思がないことは分かりきってますよ)

また日本の芸能人たちよ、少しは政治的立場を明確にしなさい。

人気商売だからできるだけ政治には関わらないでおこう、なんていう態度は
いまや時代遅れですよ。「原発NO」の立場を明確にすればむしろ人気は
あがるはずです。なにせ、そちらの国民の方が多数なんですから・・・

ちったぁ、台湾の人気商売の人たちを見習いなさい。みんな堂々と「顔だし」で
歌ってます。なんだったら「爪の垢」でももらってあげましょうか。(下の動画を
観てください)

      ☆動画       台湾が原発全廃へ

        https://www.youtube.com/watch?v=OEFaTs6EFSg    1:34

      ☆動画    台湾の有名人たちが唄う反原発ソングが感動的!
               ♪「こどもの大空」

        https://www.youtube.com/watch?v=-xZYuYQnyC8     4:39