来年度の東京都の予算案について、「総額は抑えたものの、内容は
メリハリをつけ、必要な部分には厚くした」と得意げに発表してました。
「メリハリ」、一般的にもよく使われてる言葉ではありますよね。
どこから「メリハリ」という言葉ができたのか語源が解らないので
早速調べてみました。
なんと「邦楽」で使われてた音楽用語だったんです。
邦楽では、低い音を「減り(めり)」、高い音は「上り、甲(かり)」と
呼んでいました。ですから、もともとは低い音と高い音の強弱を
つけることは「メリカリ」だったんですね。
現代でも尺八などの邦楽管楽器での高い音は「浮り(かり)」が
使われてそうです。
減り(めり)は「減り込む(めりこむ)」など一般的に使われていますが
「上り、甲(かり)」は邦楽以外では使われることがなかったので、近世
ごろから「張り」が使われ「減り張り(めりはり)」となりました。
日本語の語源を探るのは、言葉の歴史が分かり面白い作業です。