夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

メリハリと尺八の関係

昨日の東京都知事の毎週金曜日の定例会見で、小池百合子知事が
来年度の東京都の予算案について、「総額は抑えたものの、内容は
メリハリをつけ、必要な部分には厚くした」と得意げに発表してました。

「メリハリ」、一般的にもよく使われてる言葉ではありますよね。

どこから「メリハリ」という言葉ができたのか語源が解らないので
早速調べてみました。

なんと「邦楽」で使われてた音楽用語だったんです。

邦楽では、低い音を「減り(めり)」、高い音は「上り、甲(かり)」と
呼んでいました。ですから、もともとは低い音と高い音の強弱を
つけることは「メリカリ」だったんですね。

現代でも尺八などの邦楽管楽器での高い音は「浮り(かり)」が
使われてそうです。

減り(めり)は「減り込む(めりこむ)」など一般的に使われていますが
「上り、甲(かり)」は邦楽以外では使われることがなかったので、近世
ごろから「張り」が使われ「減り張り(めりはり)」となりました。

日本語の語源を探るのは、言葉の歴史が分かり面白い作業です。