夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

趣旨採択

本日、秦野市議会総務常任委員会で、私たちが
提出した「核兵器禁止条約に署名・批准を求める
陳情」についての審議が行われるので傍聴に行って
きました。私は「総務常任委員会」の傍聴は初めて
ですが、私が委員会室に入ったときは前の議案の
審議中でしたが、私たちの仲間の9人がすでに
傍聴にきてました。

この陳情は、今年6月にも提出されましたが採択
されず、9月議会の継続審議になっていたものです。

この委員会の採決に参加できる委員は7名(委員長
は採決に参加出来ず)で、意見のあるメンバー以外の委員も参加することは出来て10分間意見を開陳
できますが採決には参加できないというルールだ
そうです。

状況は採択賛成が3人、反対が4人、賛否不明確
が3人といったところで、合計10人(委員長除く)
の委員が意見を述べました。

反対委員の理由は・・・
前段で、必ず「核兵器は禁止すべきだが」といって
賛成のような前振りをしてから・・・..
 ・この条約は、核保有国と非保有国との間を分断
  するので、もう少しタイミングをみてからの
  意見書にすべき
 ・朝鮮半島が平和に向けて動き出しているが、
  まだ北朝鮮の動きがはっきり見えた状態では
  ないので米国の「核の傘」から離れて核の「丸腰
  国家」になるのは問題があると思う

まだ、なんだかよくわからない理由をごちゃごちゃ
言ってましたが、要は現段階での意見書採択には
反対だということです。

当然かれらは自民党系の市議ばかり。聴きながら
国際問題、人類の問題に対する認識のなさは
田舎議員のこれが限界かと思ってあきれてました。

意見陳述が一通り終わり30分間の休憩があり
再開早々採択可否の採決が行われたのですが、
採決前に、採択賛成派のY市議が「核兵器の廃絶
には参加全委員が賛成なのだが、タイミング、
方法論で意見が分かれているので、当委員会と
しては「趣旨採択」という結論で本会議にかけたいが、
それに対する採決でどうかと動議が出され、全員
起立賛成となりました。

恐らく30分間の休憩の間に委員長と賛成・反対
の代表者が密談をし「落としどころ」を相談した
結果だろうと思う。

秦野市議会として、政府に意見書は今回ださないが
「あんたたちの陳情趣旨は理解した」という、いかにも日本的であいまいな結論となりました。

ここでも自民党という政党の問題をイヤというほど
思い知らされた傍聴でした。