夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

市民・地域共同発電所 全国フォーラム2015 小田原大会

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標記タイトルの「再生エネルギー」の取り組み状況の全国大会が小田原市民会館で22日間の予定で
開催されました。
本日は4つのテーマに別れてのシンポジウム。明日は記念講演と「酒匂川流域・自然エネルギー」の
現地視察です。

私は明日は脱原発のスタッフ会議のため「未来につなげる“仕事”と”ひと”」~自然エネルギーを仕事
にする~(第2分科会)、「再生可能エネルギーの地域での活かし方」(第4分科会)の二つの分科会に
参加してきました。

結論は参加して良かった!です。  内容は多岐に渡ってますので詳しくすると膨大な記事になって
しまいますので全体を通しての感想とパネラーが経験してきた自然エネルギー事業展開のポイントだけ
アトランダムに書いてみます。

まず会場に入る前に並べられてた「資料」の多さにびっくりです。福島3.11以前の再生エネルギーの
全国大会があったのかどうか解りませんが、もし開かれていたとしても配布される資料は今日の5分の1
程度じゃなかったんではないでしょうか。それに本日シンポジウムには全国で、すでに自然エネルギー
発電事業を立ち上げてる人たちが参加されてるようで2つの会場はいずれも満席でした。

と、云うことは3.11以降、急速に再生エネルギー利用事業を立ち上げた人がいかに多いかの証明ですね。

「仕事」の方のパネラーは若者ばかりで「夢を描き、ビジョンを掲げ、具体的目標を決め、目的達成のための
アイデイアを具体化し、若者らしいパワーを発揮する」ことが感じられ、とても好感が持てました。
(パネラー4名中2名は若き女性です)

また自然エネルギー発電による「売電」で黒字化を図るよりも、作った電力をいかに地域で活かすか
を具体化したほうが事業の持続が図りやすいということをほとんどのパネラーが強調してました。

また農業従事者の人がTPPを見据え発電事業に投資する意欲を持ってる人が多いことは新発見でした。

いずれの発表も、上(国や地方行政)から与えられたものでなく、これからのエネルギーと地域活性化
見据えた場合、新規成長産業として充分ビジネスチャンスがあるとの判断から、まず「やってみよう精神」で
トライアンドエラーの繰り返しで、下からチャレンジしてる姿に頼もしさを感じました。

両分科会で共通して強調されたことをアトランダムに挙げてみますと・・・

・ビジョンを掲げ動き続ければ人は集まる。
・立ち上げた事業について、スタンスを決めて、覚悟を持って取り組んでると同じ思いの人が集まってくる。
・教科書がない事業、なによりチャレンジ精神の継続が大事
・上からの押しつけの事業じゃないので、期日にしばられることはない「ゆっくり、汎用性のある方法で近く
 の場所で発電し、得られた電気の使い方をどうするかをはずさないで進めることが肝要
・行政の資金援助は期待しない方が良い。ただ取り組み取り組み事業を後援してくれるだけで信用が増す。
・資金調達能力のある地域有力者や企業をパートナーに引き込むこともポイント
・2,3のパネラーの事業では、大学生を1年間の実践プロジェクトに参加してもらって、地域の再生エネ
 の地域プロデューサー育成に取り組んでいるところがあった。事業持続のため「担い手」の育成は絶対必要。
・学びすぎるとかえって動けなくなる。重点を決めたらまずその分野に集中し学びすぎないことが大切。
・TPP対策としてソーラーシェアリングに注目している。
・発電方法は、地域の特性にあった初で方法を選択せ適正規模のもので持続することがなにより重要
・日本でエネルギーといったらまず「電力」が浮かぶが、ドイツでエネルギーといったらまず「熱」を浮かべる。
・大学の研究機関をうまく使って欲しい。
・お金の問題は「共通の悩み」

   ☆画像    上  これだけの資料が・・・   それだけ沢山の地域が取り組んでいる。

          中  「自然エネルギーを仕事にする」の若きパネラー4名(後ろはコーディネイター

          下  「再エネの地域での活かし方」のパネラー  左端は東京農工大学の亀山教授