「九条の会・はだの」のスタッフ仲間から、沖縄名護発・ドキュメンタリー映画「泥の花」のDVDを
借りたので、本日は昼からのリハビリ散歩を止めて約k90分のこのDVDを観賞してました。
2014年に公開された輿石 正監督の渾身のドキュメンタリー作品です。
日本国土の0・6%にしか占めない沖縄県に米軍基地の74%を押しつけたまま、辺野古の美しい海を
埋め立て、そこに普天間海兵隊基地を移設すると云う計画を阻止する住民運動を続ける、日本政府に
よって差別された沖縄住民の性根が座った抵抗と政府側との攻防を追ったドキュメンタリーです。
冒頭にナレーションが語る「沖縄にとって国家の暴力として生身からだに降りかかってくる問題」として
住民がなぜここまで反対するのかを、沖縄差別の歴史と抵抗運動の歴史を紐どきながら現在の反対運動の
状況を映し出してます。
途中、印象に残るナレーションが多くありました。
・住民の7割が辺野古移設反対を唱えてるのに地元の意見を無視する「民主主義」国家とは何か?
・住民運動に「代表」はいない。みんな「地域の自立が自分たちの生活を守る」という過去の
体験から、ひとりひとりが自分の意思で反対運動に参加している。
・虐げられた民衆の怒りのマグマがたまり、自立したこの反乱に敗北はない。
・米軍基地がなくても観光・物流拠点として沖縄は充分やっていける。
・辺野古ゲート前テント村を武器を持たない生身のカラダで埋め尽くしたい。
米国防総省は太平洋に分散する海兵隊は、もともとグアムに統合する方針なんですよ。
ですから、日本の外務省が「地元の反対が強くて辺野古移設は諦めざるを得ません。米国内に移設で
検討し直して欲しい」と強い気持ちでペンタゴンと交渉すれば、アメリカ側はグアムかテニアン、ハワイ
等で検討するんですよ。
あくまでも辺野古建設は「日本側の希望」ですから、それを忖度したヘタレ外務官僚はペンタゴンに
「辺野古はムリ」とひとことも言えない情けなさなんですね。
そろそろ日米安保条約を「破棄」して、全ての米軍基地に日本から撤退してもらうことに日本の国民
がハラを据えて米国と交渉すべき時期がきたんじゃないでしょうか。じゃなきゃ抜本的な基地問題の
解決策はありませんね。
日米安保は日米平和条約にきり変えて米国との友好関係は維持しながら、自衛隊を専守防衛の実力は
維持しながら「国際救助隊」として改組し災害支援。難民支援の国際活動に特化すればいいと思ってます。
そうなると、かならず「米国の核の傘」が無くなったんだから日本も「核武装するべき」という勢力が大声を
挙げると思いますが、実際には使ったが最後、人類の滅亡を誘発する使えない兵器「核兵器」は持つ必要が
ないことを日本が核保有国にむけ粘り強く訴えるしかありません。
最後にこの映画のタイトル「泥の花」の意味の説明があり、知念良吉さんが歌う主題歌「泥の花」が
流れますがこのシーンも印象に残りました。
☆「泥の花」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=1wDhZIrDets