夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

TPP批准 国会審議がスタート

本日午後に開催されたの衆議院本会議における代表質疑を皮切りに明日からTPP批准検討の
特別委員会で本格審議がスタートしました。

ワタシはこの協定によって、なんの国益を得られないばかりか、日本の伝統、文化、経済構造、
国内農業、医療、教育、社会保障体制、金融、食の安全等々あるゆろ面が壊されるマイナス
の影響が及んでしまい、日本が日本でなくなると危惧してます。

毒素条項ISDSを有効に使った多国籍企業が国家相手に賠償を求める乱訴により、爆大な賠償を
国家に求めることができる多国籍企業だけがメリトを享受する協定だと考えてます。

なにせ九条の会が護ろうとしてる日本国憲法の上位にTPP協定が来てしまう可能性が大きい
ですからね。

本日の本会議でも石原担当大臣がTPP批准に必要な11のTPP関連整備法案の審議を
求めてましたからね。すでにTPP合意のためにいくつかの法律改定をしてますが、さらに
11の法律を変えなきゃならないワケですよ。

まぁ、すぐにそんなことにはならないでしょうけど、米の軍需産業日本国憲法九条が
日本への武器輸出の障壁だから憲法を変えろと提訴したり、日本語が自由貿易
大きな障壁だから「英語を公用語」にしろと提訴でもされたら、どうなっちゃうんでしょうか。

TPP批准は日本の「国家主権」を放棄するって云うことですよ。

TPP批准にはゼッタイ反対ですが、本日の質疑を聞いてても質問に立った共産党の笠井
議員だけが反対意見を陳述しただけで、あとは反対意見をいってるようでその実、条件闘争
的な反対意見でした。

特に保育所待機児童問題で脚光を浴び、民進党政調会長に抜擢された山尾議員はそれなりに
TPPの問題点を歯切れよく指摘はしてましたが、発言の冒頭に民進党はTPPという大きな枠組みは
必要と考えていると言っちゃってるんだから、これじゃ~ダメだと思わせてくれましたぜ。

TPPは民主党が政権を持ってる時、裏切り「菅首相」が平成の開国なんて言っちゃって
TPP参加を持ち出し、隠れ自民の「野田首相」が参加を決定したんですから、ホンネでは
米国に従属したいTPP賛成の議員が多くいるってことですから・・・

もっとも民主政権時代の自民党議員は全員がTPP交渉参加ゼッタイ反対を叫んでたのに、
いまや独りも批准に反対する議員はいないんですから、「なにおかいわんや」ですから、マッタク!

衆参議会とも各委員会、本会議の審議の状況はネット中継されてます。