夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

高遠菜穂子さんの講演会

東京の大田区憲法改悪阻止をテーマとする若手弁護士さんが中心になって活動してる
「太田憲法会議」という組織があって、そこが主催して「Oota 憲法 School」という勉強会(講演会)
を年に10回程度開かれているそうです。

前にこの会主催の防衛の専門家「柳澤協二」さんの講演会に行ったことがあって、アンケートを提出
したところ、イラク支援ボランテイアを13年続けてる高遠菜穂子さんの講演会があるという案内ハガキ
が来ましたので、ぜひ聞いてみたいと思い電車を4路線乗りついで「下丸子」駅前の大田区
プラザ小ホール(170名収容)で行われた講演会に昨日行ってきました。

演題は「イラクから見る日本」   ~暴力の連鎖の中で考える平和憲法

高遠さんのお話しは実に衝撃的なものでした。日本は集団的自衛権容認でこれからアメリ
の戦争に巻き込まれるのではないか?と喧伝されてるようですが、すでに戦争に巻き込まれている
という事実を、自らの体験をもとにジャーナリストでもなく政治家、学者でもな一般人の高遠さんが
イラクアメリカ、IS、シーア派スンニ派の対立の悲劇的な現況を生々しい動画や画像も
使いながら話してくれました。

時間があれば5時間でも話したいというほど内容が広いので、昨日の講演内容とほぼ近い動画を
UPしておきました。ぜひご覧になって下さい。我々が知らされてないことが多すぎるので
簡単にまとめるワケにいきません。 衝撃の連続です。 これが今現在起きてる事実なんです。

自身が誘拐され「自己責任」のもとで日本国内で大バッシングを受けながら、さらにイラクの国内情勢
が悪化し自身の身の危険が増してる状況のなかイラク支援を続けてこられた方として尊敬する
しかありません。肝の据わった女性です。

ご自身も述懐してましたが、衝撃の現場を見るたびに、何回も「精神不安な状態」に陥ったそうです。

講演の最後の質疑の所で「日本人としてどうすればよいか?」に対し、日本は国連への拠出金を多く
出してるのでもっと国連に人をだすべき、日本メデイアは欧米系のルートからの情報しか流さない
「情報鎖国」なので一方的な情報しか流れないのがもっとも問題、現在はネットがあるので
自らが「知る努力」をしてもらい、正しい情勢を認識してもらいたい、さらにイラク国民への支援活動
へのご協力をお願いしたい。さらに「日本の難民受け入れについての考えは?」については
受け入れるべきだが、難しいと考えていると答えてました。

のりこえねっとTVで高遠さんが2月から6回のシリーズで登場し、より細かい説明がきけるようで
すでに2月、3月と2回分がUPされてます。

      ☆画像   上    会場となった太田区民プラザ     

              下   質問に答える高遠菜穂子さん

      ☆動画    20160223 のりこえねっとTV   高遠菜穂子 *八景

              「ファルージャの空の下、イラク支援の現場から日本を見る」
              全編は2:06:43 ですが高遠さんのトークは部冒頭から約1:30までです。

                          すでに3.22の2回目もリンクしてますので,お時間があればご覧になって下さい。

             https://www.youtube.com/watch?v=kaO6zI0NFhA        2:06:43
                                           
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 (高遠さんは1:26あたりまで)