夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画「海賊とよばれた男」

本日は久しぶりに家内と映画デート・・・

最近公開された「海賊とよばれた男」を海老名のシネコンで観てきました。

家内は原作を読んで大変面白かったとの印象を持ってたところに、TVの
スポットCMがバンバン流されてるんで観る気になったようで、「面白そう
だから観に行こうよ」とせがまれたので、私がついて行った感じですね。

シルバー料金が、いつの間にか1100円に値上げされてたことは
知りませんでした。

この映画の原作は上下巻合わせて420万部を売り上げのベストセラー
だそうですが、安倍ポン応援団の百田尚樹の著作であることは知り
ませんでした。 が、彼の右寄りイデオロギーは映画の中では現れず
気にはならない作りでした。

内容は「出光興産」創業者の出光佐三の敗戦後から没するまでを
描いています。私も、随分前に読んだ本で、出光興産はタイムレコーダー
もなく、定年もなく、「首切り」もしないと云う従業員を大切にする
「大家族主義経営」だと読んだことがあるので興味を感じてた会社です。

この映画は「出光l興産」の社員教育にきっと使用されると思います。

石油メジャーに世界の石油利権が集中する中で敢然と日本資本に
よる「民族資本の石油会社」を貫いた会社です。

戦後の経営者には、現在のようにリストラといって簡単に従業員の
首切りをする経営者が目立つのですが、戦後復興期には
佐三のような「志」をもった経営者が少なからずいたんですよね。

最近出光看板の石油スタンドを見かけなくなったんで、ついに外資
を入れざるを得なくなったのかなと思って調べてみましたが、昭和シェル
石油と業務提携はしてるものの、外資導入の逆で昭和シェルの方に
出光資本を入れる方向で検討をしてるようです。

出光は同族経営ですからサントリーやヤンマーのように長い間
株式非上場会社だったんですが、2006年に上場し、現在は
同族と経営は分離されてるようです。

2時間20分におよぶ長編ですが、なかなか面白くできてて、長さを感じ
ないほどの出来栄えでした。 特に昭和初期を再現するCG、大型石油
タンカーの進水式、満鉄の機関車などのVFX(CG)は実写とみちがえる
出来で日本のVFX技術もハリウッドと遜色ないレベルになったんだな
と思わせてくれました。

たいして期待してなかったぶん、「拾い物」の作品でした。
お薦めできます。観客は昭和を知る年代がほとんどでした。

      ☆動画   映画「海賊とよばれた男」 予告編