夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

語り継ぐのは難しいから・・・

今日の東京新聞の「読者投書欄」に
印象に残った投書が掲載されてました。

世田谷区の植木職人(今風に造園師と
言わないところが職人さんの意気)
K.Tさん(57)の投書です。

☆一部抜粋で紹介します。
戦争をテーマにした番組で、最後のコメ
ントに多いのが「語り継ぐことが大事
だと思う」です。

九州・鹿屋の海軍航空隊を任地とした
父は軍隊でのしごき、空襲で死んだ人
たちや若いパイロットの様子などの
エピソードを40くらい話してくれま
した。そのうち私が息子に話せるのは
せいぜい五つ。語り継ぐのは限界がある
とつくづく思います。

私が小学生の頃、「ねぇ、何で日本は
戦争になっちゃったの」と父に尋ねても
「分からねぇ・・・俺には分かんねぇ」
でした。「戦争に行ったんじゃん。
何で分からないの?」と聞き返しても
答えは同じ。「何で戦争になったんだ」は
今なお疑問のままです。

戦争を繰り返さないためには、愚かな
行為を語ったり、その記録を見るだけで
なく一人一人が”なぜ戦争になったのか”
”国民は何もできなかったのか”を考え
抜くことが最も重要だと思います。

だから番組の終わりは「お父さん、お母さん、なぜ戦争になったのかお子さんに
説明できますか?」と問いかけてほしい。

大事のは、”戦争が起きた理由”を語れる
力を持つこと。子どもたちに戦争を体験
させたくないなら、自分で何冊も本を
読み、子どもに話す準備をする。

戦争を知らない僕たちの世代にできる
のは、その問いかけを次の世代に繋ぐ
こと。それが戦争をしないための大切な
一歩だと思います。~引用終わり~

同感! 同感! 大田道灌!