夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画と講演の日

本日は「はだの・平和都市宣言につどう
会」と「秦野市」が共催して、毎年この
時期に開催してる「第39回平和を考える
フォーラム」が保健福祉センターの
多目的ホールで開催されたので、家内を
同道して行ってきました。

秦野市は1986年(昭和61年)に秦野市
平和都市宣言を制定しましたが、その理念
の実現に向けて市内の平和団体や個人が
1992年4月に立ち上げた「はだの・平和
都市宣言につどう会」が秦野市の補助の
もと入場無料の映画上映会や講演会他の
イベントを毎年開催してるものです。

本日の前半はジョージア(旧グルジア)で
みかん栽培に携わる2人の老人のもとに
内戦で敵同士の負傷兵が逃げ込み、2人を
介抱する中で当初は憎みあっていた2人が
徐々に人間性を取り戻していったが、数日後にやってきたロシアの小隊にみかん農家の老人とジョージア兵が射殺されてしまう
と云う戦争の不条理と人間性の尊さを描いた2013年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた作品「みかんの丘」の
上映会でした。

残念ながら私と家内はバスに乗り遅れ
途中からの鑑賞になってしまったので、
よく分からないまま見終わってしまい
ました。

後半は長崎大学核兵器廃絶研究センター
准教授 中村桂子さんによる「北東アジア
を非核地帯に」と題した講演会でした。

世界広しといえども「核廃絶」だけを
テーマに研究してる機関は長崎大学
この研究センターだけだそうです。
広島にもありません。被曝国日本にこそ
ふさわしい研究機関だと思いました。

しかし、核弾頭の保有9ケ国が保有する
数は合計で15.350(米国7.000、ロシア
7.300だけで93%!)だそうです。

地球の全人類を何回も絶滅することが
出来ると云うこのかずが、つまるところ
核弾頭を結果的に「使えない兵器」に
してると云う矛盾・・・

このうち4000はすぐに使える状態で保管
され、さらに2000発がすぐ発射できるよう実戦装備されてるそうです。

まさに究極の「総論賛成、各論反対」の
ダブルスタンダードの世界・・・

「俺たちは持ってもいいけど、アンタは
危ないから持ったらアカンヨ!と云う
保有国の屁理屈を人類がいつまで許す
のか?という私たち人類全体の生存
の為に突きつけられた最大の課題だと
つくづく考えさせられました。

ただ国連が核禁条約に向け動き出したこと
が今後の希望でもありますが、米国の
核の傘のもとにある日本やNATO諸国の
38ケ国が反対した中て、ただ1国オランダ
だけが国内の市民の声により米国の
圧力に負けず「棄権」にまわったことが
ニッポンだってやればできるんだぜと
云うことと、非保有国123ケ国が核禁条約の締結に賛成したことは小さな希望を
持たせてくれました。

世界唯一の被曝国ニッポンこそ、憲法
9条を世界に広め「核の抑止力」と云う
呪縛から世界を開放させる役割を発揮
しなければいけないとの思いを新たに
した講演でした。

中村さん、世界平和のために働こうと
する日本の若者を育てて下さい。