森鴎外の逸話が載ってました。
(『日本語日記2』文春文庫)
それによると、私たちが使わない日はないだろう「information」を
「情報」としたのは森鴎外だそうです。
鴎外は「伝達」というドイツ語を翻訳するときに、単に訳したのでは、
伝え手の心が伝わらない。悩んだ末に”情”を報せる、つまり「情報」
という言葉を考えたそうです。
それを聞くと、人間の心の詰まったお知らせだから”情”を報せる
とはいい言葉ですよね~~。
その意味で私が「情報」を使ってるかどうかは大いに反省しなければ
なりません。
他に「空想」「民謡」「詩情」も森鴎外の造語だとか・・・
そう言えば森鴎外は今風でいう「キラキラネーム」の元祖でしたね。
7人のお子さんたちに、外国人にも通じる名前も付けたのは鴎外でした。
・長男 真章(真楠/Max)
・次男 富(とむ/Tom)
・三男 礼於(れお/Leo)
・四男 樊須(はんす/Hans)
・五男 常治(じょうじ/Ger0ge)
・長女 茉莉(まり/Marrie)
・次女 杏奴(あんぬ/Anne)