夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

神々しい少女たちの舞

昨日は3ケ月ごとに新宿の小さな居酒屋で開催してる
高校クラス会に、たまたま市民活動の予定もなかった
ので冷たい雨が降る中、出かけていきました。

その往きの電車のなかで、いろいろyoutubeをみていて
ずいぶん前に観たことがある動画にぶちあたり、その
21人の少女たちの舞踊の神々しさに感動して、
仏教徒でもないワタシが、ついつい拝みたい気持ち
になってしまいました。

みなさんの記憶にも残ってると思いますが、その
動画がこれです。  6:07

この「千手観音」を踊る彼女たちは、私のうっすらと
した記憶では、全員聴覚障害者であったはずですが、耳が聞こえない彼女たちがこんなにも完璧なチーム
ワークで、音楽と他メンバーの動きに合わせることが
できるのか、その陰での少女たちや指導者の血の
にじむような努力のたまものが観るものの魂に感動を
呼び起こすのだと思いました。全員がおへそのところに
何かの信号受信器のようなものを装着しているので
ここで振動による信号を受けてそれに合わせて
いるのだとは思いますが、それがどんなのものなのかは皆目見当がつきません。

あまりに気なったので、ちょっと調べてみました・・・

彼女たちは全員が1987年に創設された「中国
障害者芸術団」の所属で団員は男女合わせ104名、芸術監督、舞踏指導、音楽監督の全員が障害者で
構成されてます。

この「千手観音の舞」のほか、独唱、楽器演奏、
バレエ、創作舞踊等の多岐に渡るプログラムを携え
世界各国で公演を行ってます。政府や他人からの
援助に頼ることなく、全て公演による収入によって
社会で自立してます。

さらに、素晴らしいのは公演収入の中から、
積み立てた資金で「私の夢」という.基金を設立し
世界の調和発展に寄与する公益事業に対し
年間80万ドル(約8千万円)以上の寄付を.続けて
いることです。

障害を持ってるひとたちが政府の援助を断り、
さらに公益事業団体に逆に寄付してるんですよ。
まったくアタマが下がります。

障害を持つ人たちへのこの芸術団のメッセージ
です。

「すべての人の人生はさまざまである。これは
あなたには選ぶことはできない。しかし、あなた
には人生を違う角度から見ることはできる。
人生のすばらしさに目を向け、その喜びと感謝の
こころを持って、人生の逆境に向き合おう」