夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

ルビンの壺

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みなさんも「この図形」をどこかで1回はみたことが
あるんじゃないでしょうか?

さて何をあらわしている絵だと見たでしょうか

白地に重きを置いた人は「大きな壺に」、黒地に
重きを置いた人は「向かい合う2人の横顔」に
見えたと思います。一種の「だまし絵」ですね。

この図形は約100年前にデンマークの心理学者
エドガー・ルビンが考案したので「ルビンの壺」
と呼ばれる多義図形です。

この図形では白地を図として認識すると、黒地は
地としか認識されず(逆もまた真である)、決して
二つの絵を同時にはみることができません。

なんでこんなことを書いたというと、今日の東京新聞
1面のコラム「筆洗」の冒頭にこの「ルビンの壺」を題材にしたコラム記事を掲載していたからです。


東京新聞コラム「筆洗」より抜粋
  図形だけでなく、人は同じ現実を見ても、異なる
  ものをイメージすることがあるらしい。

  中南米ホンジュラスなどから米国を目指し、メキ
  シコに集まる数千人の移民集団である、

  国境の向こう側で.トランプ米大統領は「多くは
  冷酷な犯罪者」と、集団を見る。「侵略者」とも。

  壁のこちら側。メキシコ発の報道を見ると  
  別の絵がある。犯罪への恐怖と貧困でやむなく
  母国を離れ、数千キロを歩いて米国に向かう
  人々だ。

  貧困も犯罪も米国の問題ではない。国境を
  閉ざしたい心理も分かる。ではあるが、相手を
  見誤れば悲劇が起きよう。

  壺を壊したつもりが・・・。怖いイメージが、
  浮かんでくる。

  「ルビンの壺」決して二つの絵を同時に見る
  ことは出来ない。だけど「逆もまた真」なので
  お互いに「逆」の立場にたって解決策を冷静
  に話し合えば「妥協点」が見いだせるのでは
  ないのでしょうか。

  本当に難しい問題です。

   ☆動画    移民キャラバン    2:32