夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

金子勝教授の辛口批評

 

日産自動車カルロス・ゴーン元会長がスパイ

映画もどきの国外脱出をして、脱出先のレバ

ノンで記者会見を開き日本の司法、とりわけ

東京地検特捜部の長期勾留で.自白を強要

する”人質司法”とも云われるやり方への

批判を繰り広げました。

このことについては日本国内にも、海外世論

にも賛否両論があるようです。

 

この案件について立教大学特任教授の金子勝

さんが日刊ゲンダイ誌に定期掲載してるコラム

金子勝の天下の逆襲」で書いている辛口の

コメントに私も同意するので紹介させてもら

いました。

 

☆前略(ここから引用)公安警察・検察が

 安倍政権を支配していることに事の本質が

 ある。公安警察出身の杉田和博官房副長官

 が内閣人事局長を兼任して霞が関を牛耳り

 外事警察出身の北村滋氏は内閣情報官から

 国家安全保障局長に昇進した。伊藤詩織さん

 の性暴力被害を巡っては、加害者の山口敬之

 元TBS記者が北村に泣きつき、警視庁の中村

 格調刑事部長(当時)が逮捕状執行を止めた

 と報じられている。権力に近ければ、罪を

 犯しても逮捕されない。その異常さはBBC

 など海外メデイアに報じられた。カジノ

 汚職をめぐる秋元司衆院議員の逮捕で10年

 ぶりの国会議員逮捕だと大騒ぎしているが、

 特捜部は数々の政治案件を見逃してきた。

 大臣室で現金を授受した甘利元経再相、

 公選法違反疑惑の証拠となるハードディスク

 をドリルで破壊した小渕優子経産相

 関西電力原発マネー還流問題では、受注

 企業から政治献金を受けた世耕弘成経産相

 は官房副長官時代に原発再稼働の旗を振って

 いた。菅原一秀経産相河井克行前法相

 ばかりでなく、高市総務相、萩生田文科相

 下村博文文科相公選法違反疑惑を報じ

 られたが特捜部が動いた気配はない。

 何より、森友疑惑で公文書改ざんさせた

 佐川宣寿元国税庁長官でさえ無罪放免で

 ある。秋元逮捕は検察捜査に客観的基準

 がないことを反って露呈させた。公正な

 ルールがなければ、産業も経済もまともに

 機能しない。汚いものを一掃する年にしな

 ければ、この国の社会も経済も立ち直る

 ことはできなくなる。

 

「権力は絶対的に腐敗する」と言われます

が、安倍政権は金子教授の指摘通り、もう

屋台骨から腐りきってしまいました。