夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

RSEP(アールセップ)

昨日のTPP参議院特別委員会質疑で、自民党佐藤正久議員の
「TPPが発効しなかったら?」との質問に対し安倍首相は「軸足が
RCEPに移るのは間違いない」と答弁しました。

RCEP(アールセップ)?

聞きなれない言葉ですね。そこで調べたら私がなにも解らずに
TPPより中国、韓国、インドが参加する貿易協定のほうが日本に
好ましいと言ってた内容の貿易協定であることが分かりました。
私が不勉強でした。  さっそく検索です。

ちょっと「RSEP」についての概略を説明しておきましょう。

1.RCEP Regional  Comprehensive Economic Partnership
        東アジア地域の広域的な包括的経済連携構想

2.経緯  2011年11月にASEANが提唱、その後16ケ国による議論
       を経て、2012年11月のASEAN関連首脳会合において
       正式に交渉が立ち上げられた。

3.交渉参加国   16ケ国

       マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、
       ベトナム
   +6ケ国   日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージランド   
          インド、
     *アメリカが参加せず、なにより中国、韓国、インドが参加
       しているのが最大の特徴ですね。

4.主な狙いメリット  この広域経済連携が実現すれば、人口34億人
     (世界全体の約半分)、GDP約20兆ドル(世界全体の約3割)
     貿易総額約10兆ドル(世界全体の約3割)を占める経済圏が出現
     
     物品貿易(関税削減等)に加え、サービス貿易、投資、
     知的財産等が含まれるため、非関税分野での我が国企業の
     活動を支援、地域におけるルール作りに貢献できる。(→日本が
     リーダーシップが取れる?それとも中国か?)

5.進捗状況   現在は協定の締結に向け交渉を続けている段階。

なんだ、なんだ、私がイメージとして持っていたASEAN+3(日本、中国
韓国)の経済連携より、さらに大きな規模での話がすすんでたんじゃ
ないの。

安倍ポン太さん、アメリカに日本の国富を掠めとられるTPPなんか
さっさと諦めてRCEPに軸足を移す方が正解だって!

環太平洋として滅びゆくアメリカなんかを相手にするより、東アジア
で連携した方がメリットがありますよ。まあ、経済大国となった中国
との主導権争いはありそうですけどね。でも中国、インド、韓国が
参加してることは、この先の世界を考えたらゼッタイこっちだと
思うけどな・・・

トランプさんがTPP脱退の意向を公約にしてくれたおかげで、
東アジアでまとまる芽がでてきた。トランプさん、ありがとう!

     ☆動画   超自由貿易計画