夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

辺野古新基地代替案

今年の2月、日本の民間シンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」が
辺野古に代わる代替案」を発表しました。

基地問題を施設中心ではなく、視点を海兵隊の運用においた解決案で
私は非常にいい案だと思いました。ただ辺野古基地建設反対を声高に
唱えるより、このような具体案.を日本政府と米国に提案していくべき
ですよね。

☆ND案の概要
・米軍再編の終了後、沖縄に残る海兵隊実戦部隊は第31海兵遠征隊
 (31MEU)の2,000人のみ。彼らは長崎県配備の揚陸艦に乗って
 アジア太平洋を巡回していて沖縄には半年程度しか滞在しない。
 揚陸艦に乗り込むのはハワイでもオーストラリアでもよいので、
 31MUEの拠点を沖縄以外に移転する。

・平時において海兵隊は.自衛隊と同様に救援活動をしている点に
 着目し、人道支援・災害救援に特化した日米協同の新部隊」
 つくり、その活動を支えるために日本政府は高速輸送船を提供
 するなどの関係経費を負担する。

31MUEが国外移転すれば、彼らを運ぶ「オスプレイ」が発着する
 辺野古新基地は不要となる。

辺野古新基地建設費の一部を米軍のために使い、貧困と格差を
 なくす活動として米軍が取り組む人道支援・災害救援に自衛隊
 より積極的に参加することになれば、日本、沖縄、米国の三者
 とって共通の利益になる。この案は米軍に縮小を求める一方、
 日本政府や沖縄県も協力するのが大きな特徴です。

防衛省は 1年後に自衛隊海兵隊といわれる離島防衛専門と
 する「水陸機動団」を長崎県で新編成します。この部隊は31MUE
 を上回る3,000人規模となり「日本は自衛隊が守る」という当たり前の
 姿になって、31MUE撤退の環境が整います。

いかがですか?NDのこの提案。なんだか「大岡裁き」を彷彿とさせる
winwinのアイデアじゃないでしょうか。

すでにNDの説明を受けた米国の研究者や議員から「現行案と異なる
提案は初めてだ」と評価する声が上がり、米軍の準機関紙「星条旗
(ネット版)はND提案を大きく取り上げたそうです。
(3.19東京新聞社説から引用しました)