これは数十億年にわたる「人類史上」の大事件じゃないでしょうか!
今朝の東京新聞で報じられていたニュースです。
米メリーランド大が10日に重い心臓病を患う57歳の男性に、
免疫拒否が起きないよう遺伝子操作をしたブタの心臓を移植したと発表
し、手術から3日経た現在も患者の経過は順調だそうです。移植手術を
受けた患者は不整脈で1カ月半入院しており、生命維持装置「エクモ」を
使っていましたが、心臓移植を受けられず、人工心臓も装着できなかったため、
今回の移植以外に助かる手段がない状態だったと説明されています。
昨年末に米食品薬品局(FDA)が手術することを認めていました。
ブタは南部バージニア州の企業が提供したもので、人間に移植した場合に
拒絶反応を引き起こす遺伝子の機能を失わせた上、人間の遺伝子を挿入して
体に受け入れられやすくするなど十個の遺伝子を操作し、術後の免疫反応を
抑えるため、未承認の薬も使用したといいます。私は動物の心臓を人間に
移植するのは世界初と思いましたが、東京新聞によると動物からの臓器移植は
「異種移植」と呼ばれ、1980年代にはヒヒからの心臓移植例がある
そうですが、この患者は術後二十日後に死亡したそうです。
この手術は生命倫理に関わる非常に微妙な問題ですので、私もすぐには賛否を
言えませんね。直感的には「遺伝子」を操作するのは「神の領域」なので
いじらない方が良く,ヒトの生死は俗にいう「運命」に任せるべきとは思います。
ブタの心臓を移植されたらその患者は人類ではなく「豚の新種」になって
しまうのではないかとか、あるいは移植された患者は「人類ブタ族」という
新人類になってしまうのかとか、私の思いは乱れに乱れます。だって心臓は
その人の命のミナモトなんですから・・・その心臓が「ブタ」のものなら?
しかし、身内のものが重い心臓疾患で、移植を受けないと助からない
状況になりドナーを待っていても見つからない場合「ブタの心臓移植」を
提案されたら、藁をもつかむ気持ちでOKすると思いますもんね。
ブタさんは自分の肉を人類に提供して、人類のカラダの血となり筋肉になりと
ホントに人類のために尽くしてくれる神様のような存在なんだということが
分かりました。
☆動画 米メリーランド第が人間に「ブタの心臓」を移植 2:30