夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

雑誌「通販生活」の気概

通販会社「カタログハウス」が発行してる旬刊誌通販生活」という雑誌
が掲載する政治に対しての記事が、大変的を得てる内容だとリベラル系
のサイトでよく取り上げられてます。

今日の東京新聞のコラムによると、通販生活の2016年夏号で、
自民党支持のみなさん、今度ばかりは野党に一票、考えていただけ
ませんか」とする参議院選の特集記事に対して172人から批判と
質問が寄せされ、15日に発売する冬号で「編集部からのお答え」を
掲載したそうです。

読者からのその批判、質問に対する回答にこの雑誌の気骨が表れて
いて編集部の心意気が伝わってきました。

批判の対象となった「夏号」の記事は「つねに民主主義的手続きを
尊重するフェアな保守政党としての自民党に変わってもらうには、
一強多弱はよくありません」という内容でした。

この記事に対しての指摘(批判、質問)への通販生活編集部の回答
を抜粋して紹介します。

Q「買い物雑誌に政治的な主張を載せるべきではない」
A「音楽に政治を持ち込むな、と同じ意見になるかなと思いました。
  お金もうけだけ考えて、政治の話には口をつぐむ企業には
  なりたくないと小社は考えています」

Q「通販生活は左翼雑誌になったのか」
A「戦争と原発、沖縄差別はまっぴら御免としたうえで、政治的主張
  はざっとこんなところです。こんな「まっぴら」を左翼だとおっしゃるなら
  左翼でけっこうです」

続けてこうしめくくってるそうです。
「良質の商品を買いたいだけなのに、政治信条の違いで買えなくなる
 のが残念、と今後の購読を中止された方には、心からおわびいたし
 ます。永年のお買いもの、本当にありがとうございました」

冬号は定期購読者にはすでに届いており、多くの支持する声が編集部
に寄せられてるとのことです。

読み物担当編集長は・・・
「買い物雑誌には多様な読者がいる。読者の批判も賛同も参考になる」
としたうえで、創刊以来の方針をこう語ったそうです。
「買い物は平和でなければできない。だからこそ、買い物雑誌は戦争や
 平和のことを考えるべきだ」

そして、最後に紹介されたカタログハウスの商品憲法は、

一条「できるだけ、地球と生物に迷惑をかけない商品を販売していく」
九条「できるだけ、核ミサイル、原子力潜水艦、戦闘機、大砲、銃器
    のたぐいは販売しない」(この部分は痛烈な皮肉ですな)

いいですね。この雑誌。前に一度町の本屋で探したことがあるんですが
見当たりませんでした。 市の図書館にあるのかな?商品販売雑誌
だから置いてない可能性が高いですね。