されており、秦野からはメイン会場の有明防災公園
に多数が参加してますが、私は屋外会場で数万人
の参加者が予想されデモの距離が長そうで、歩く
速度も速そうなイベントは苦手なので、桜木町の
青少年センター大ホールで「神奈川憲法会議」主催
の講演会+デモの集会に参加してきました。
会場はかなり大きなホールで、主催者発表での
参加者人は700人でほぼ満席でした。
最初の講演は成澤孝人信州大学教授の.「日本の
書き込むことの意味」でした。
書き込むこと、緊急事態の追加について分かり易く
問題点を挙げてくれ、、立憲主義の核心として政権
による「ずる」を許さないことが国民の課題だと
いう表現に新しさを感じました。
続いての講演は小賀坂徹弁護士による「天皇生前
退位、代替わり儀式における憲法上の問題点」でした。
私も代替わりに伴う報道のけたたましさに「辟易」
してたのでこの弁護士の問題提起は非常に新鮮
でした。
まず彼は生前退位の副次的産物として、政治(内閣)
に、完全なるスケジュール管理を与えてしまい、綿密に
計算された政治ショーが延々と繰り広げられ、メデイア
の狂騒(特にTV)と相俟って、無邪気にはしゃぐ国民
という図式で進められたことを指摘します。
続いて、憲法で定められた「象徴」という言葉には
特別の意味があるのではなく、国政に関する権能を
有しないこと,無色透明であることを述べたに過ぎない。内閣の指示に忠実に従う「ロボット的存在」だと
明確にします。
そして天皇の行為について「国事行為」以外は
全て私的行為とし、「公的行為」として「国会開会
のお言葉、皇室外交、被災地訪問、戦災地慰問
等々)が認められているが訪問のたびに大々的な警備他の莫大な費用を必要とする天皇の行為は果たして
必要なのか?と疑問を投げかけます。
さらに皇室のしきたりとして、天皇の終焉にあたっては
重いもがりの行事がほぼ2ケ月に渡って続き、その後
喪儀に関連する行事が1年間続くとして「即位礼,
大掌祭」関連の儀式のリストアップされた表を説明
しました。これによると33の即位に関連する神事の
儀式がありました。
「お言葉」から10ケ月という短期間で「有識者会議」
を経て「皇室典範特例法」を全会一致で制定し
を法律上容認に至ったことは、「お言葉」によって
天皇自らがこれを肯定し、定義づけるかのごとき
認められていない「生前退位」を熱望し.、すなわち
法的手当を促し、結果としてそれが実現されたことは
、憲法第4条で禁じられた「国政に関する権限」を行使
したといえるのではないか?との疑問を呈じます。
この点については内閣のコントロール下にあったのかどうかについて厳しく問われる事柄であるのに、国会で
このことが全く問題とされなかったと指摘してます。
さらに私見として、70数年前まで存在していた絶対
がこれほど薄れていいのだろうか。明人天皇の生前
退位は、象徴天皇制について画期をなすことに
ならないか。果たしてそれを許していいのか?と
憲法上の問題があるのではないかとの疑問を
投げかけます。
次に「天皇の代替わり儀式」についての疑問を・・・
この代替わり儀式は前近代における権力の正統性を
付与するための装置で、ここでの権力の正統性とは、神から権力を授かったとか、自らが神になったと
いうものでで万人が自然に納得できるものでは
ないが故に権力の正統性を演出し、万人を従わせる
為に、「物語」が必要不可欠なので、物語が目に見える
等)の継承や、物語には神秘性が不可欠なので即位
儀式の中心大掌宮の儀については、秘儀中の秘儀
として内容は一切明らかにされていないことが挙げられ
ています。
この一連の儀式は明確な宗教儀式(神事)であり、
提起されました。
また、代替わり儀式の関連予算は166億円(このうち
36億円かかる即位礼正殿の儀は国事行為なので
原則に抵触する可能性がある神事(宗教行為)に国費が使用されていることになるのではないかと問題提起
されてます。
私は「象徴天皇制」について考えたことはなったので、
TVメデイアが絶対報道しない小賀坂弁護士の問題
提起が非常に新鮮にアタマに残りました。
☆画像 上から
・会場遠景
・成澤孝人信州大教授の講演
・小賀坂弁護士の講演
・終了後のデモ列
(スマホ撮影なのでぼやけてしまいました)