現在のメキシコと中央アメリカの一帯で、
紀元前2000年に興り16世紀にスペイン人に
征服されるまで続いた「マヤ文明」。
チチェン・イッツア遺跡にある階段状の
ピラミッドの構造物で有名ですが、このたび
米アリゾナ大学の猪俣健教授を団長とする国際
調査団がこのほどレーザーを用いた遠隔探査
技術によって、これまでに見つかった中で
最大でかつ最古の巨大構造物を発見しました。
メキシコ南部のタバスコ州にあるアグアダ・
フェニックスと呼ばれる遺跡で見つかった
祭祀用とみられるこの構造物は紀元前1000
~800年頃に築かれたもので、高さ10~15m
の土台を有し、体積は380万㎥とエジプトに
あるピラミッドの260万㎥を上回ります。高さ
はピラミッドよりはるかに低いですが水平
方向に延々と伸びる長さは南北約1400m、
横は東西約400mに渡っており、付近には
砂利で舗装した大規模な道路や、雨水を
貯める人口貯水池などもあったそうです。
構造物の上部には平面上の「基壇」広がり
発掘調査で未使用のヒスイの石斧(せきふ)
が見つかったことから共同祭祀に使われて
いたとみているそうで、4日の英の科学誌
「ネイチャー」に発表しました。
それにしても、マヤ古代人のパワーがスゴイ
ですね。いったい何人のひとが「共同土木
作業」に参加したのでしょうか?まだ社会的
階級は確立していない時代なので「自発的」
に厖大な「土木工事」に参加したとしか考え
られませんよね。それにこれだけ広い祭祀場
には数千人どころではなく数万人の収容が
可能ですよ。マイクもスピーカーはもちろん
言語や文字さえあったのか不明です。
だれがひとを集めて、会場を仕切り、どの
ような祭祀を行ってたのでしょうか?考古
学者の研究を待ちたいです。
☆動画 最古にして最大マヤ文明の遺跡を
日本人が発見 0:57