夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

大企業の蓄え(内部留保)が、いつの間にか国の予算の4倍超になっていた!

財務省の法人企業統計調査によると、2018年度の

資本金10億円以上の大企業(金融・保険業含む)の

内部留保は年度末で449兆1420億円となり、過去最高を

更新したそうです。2020年度の国家予算が102兆6,580億円

ですから,実に今年の国の予算の4倍以上ですわ。2009年度

には150兆円程度だったのが、2016年度には211兆円

まで増え、2018年度が449兆円ですからその増え方は

尋常じゃないですね。

 

内部留保は、企業があげた利益から法人税や配当を

払った後に残った利益剰余金、資本取引から生じた

資本剰余金、引当金などを貯め込んだもので、大企業は

賃上げを抑制する一方、法人税負担の軽減など政府の

大企業の優遇政策によって毎年積み増しています。中小企業

個人事業主はアップアップで溺れそうなのにね。

 

日本の大企業の内部留保が急速に増えた背景には

アベノミクスによる日本銀行の異次元の金融緩和策

により、市中の日本国債を大量に買い入れたため、

その資金が巡り巡って家計や企業の現預金に回った

ことによるものです。しかし、大企業はその内部留保

で蓄えた資金を設備投資に回したりせずに、主として

国内外の株式や債権に投資しており、2018年度で現預金

を211兆円も貯め込んでいます。しかし、なんといっても

自由に使える資金は現預金の211兆円ですから、今回の新型

コロナウイルスによる経営危機で、従業員への支払いや

固定費の支払いなどで多額の資金が必要になるので、

これだけあれば持ちこたえられると思いますが、はたして

思い通り乗り切れるかはまだ分かりません。

まぁ大丈夫だとは.思いますけど・・・