この正月休みで、先日紹介した志良以孝の著作『核戦争にひた向かう
わが「国体」の背徳』を読み終わりました。難しそうな大仰な
タイトルですけど、日本が直面する現実を整理してくれて、現状の
問題の本質を抉り出してくれる本でした。
ここのところ、私がいつもブログを書く夜間にネットとつながらない
ことが多く、このように翌日になることが多くなりそうです。昨日は
正月の風物詩にもなった「箱根駅伝」を楽しんでいましたが、これを
観ながらつくづく「平和」というのは「いいもんだ」と思っていました。
コロナが小康状態もあってか、沿道の観衆の応援もギッシリで、約210km
の観衆を合計すれば100万人を超えているのでないでしょうか。
そこで、先ほどの本のまとめの部分で紹介されている「不戦の理念こそ
平和の基軸」という項を抜粋紹介を年の初めにしておきたいと思います。
★(抜粋)日本国憲法九条は不戦の理念を持つ憲法です。不戦とは、
「相手にしない。相手にならない」事です。相手のない戦争は成立しません。
戦争にならない、させない最強の理念に基づくのが不戦です。「国防」のため、
「抑止力」などの論理は、戦争することが前提の論理です。日本は、
争いごとは話合いで解決し、戦争することを拒否する憲法に導かれています
から、戦争にはなりません。今、世界の趨勢は、日本国憲法の理念を活かす
方向で、その取り組みが世界の各地で進んでいます。(中略)2016年12.月に
国連総会で「平和への権利宣言」が採択されました。そこには「すべての
人権が促進され、保障され、その発展が充分に実現される平和を享受する
権利を有する」と書き込まれています。その翌年には、核兵器禁止条約が
決議されました。(2021年発効)このように今世界は戦争違法化に向かって
います。そこに平和の象徴として日本国憲法の存在があります。日本国憲法は
「我らは、全世界の国民が等しく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに
生存する権利を存することを確認する」と宣言しています。
これだけ優れた憲法をなきものにしようと策動する「反動政権」を
認めることはできません。権力を持つものたちに憲法を守らせるためには、
憲法の上に存在する「日米安保条約」を破棄する道しかないと思っています。
現在約70~80%の有権者が政府とメデイアの「催眠術」によって
「日米安保条約」を肯定しているという状況に、なんとか「風穴」をあける
一年にしたいと思っています。