夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を鑑賞

映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を一昨日と昨日の深夜に前半、

後半の1時間づつの2回に分けてyoutubeで鑑賞しました。

 

この映画は第二次世界大戦勃発の5年前の1932年から1933年に、当時の

ソ連邦く独裁者によって人為的に引き起こされたウクライナの400万~

500万人の餓死者を生んだという「大飢饉」を題材にしています。

 

ポーランドのアグニェシュカ・ホランドの監督作品で、スターリン体制の

ソ連という大国に、ヒトラーへの取材体験を持つフリーランスの若き

英国のジャーナリスト「ガレス・ジョーンズ」の実話をもとに、ソ連

秘匿する「ホロドモール」の実態をメジャーメデイアの上部からの

圧力にめげづに、世界に向け発信するまでを描いています。

 

最近の2019年の制作作品で日本では2020年8月に公開されましたが、

公開当時の日本はコロナ騒ぎの真っ最中で映画館自体も規制されていたので

ほとんど話題になりませんでした。その3年前の制作という比較的新しい

作品がなんとyoutubeで無料で鑑賞することが出来ました。(上映時間118分、

ポーランド、イギリス、ウクライナの合作作品)です。ご承知のように

2月24日のロシア軍のウクライナ侵攻に契機にこの映画が注目されだして

いるようです。

 

この映画のテーマの前半では真実を隠すことのメデイアの腐敗が描かれています

。西側陣営のモスクワ駐在記者たちのソ連の秘密警察から狙われる「イノチ」

欲しさと、ソ連からの経済的利権獲得のうまみのために、『アヘンパーテイ」

などにうつつを抜かし、ソ連にどんなことがあっても目をつむるというジャーナ

リストとしての背信行為、人間としての腐敗についての問題提起をしているのです。

この場面を観ていて、日本の大手メデイアの幹部・評論家たちも自民政府に

「篭絡」されてしまっていて、当時の記者たちと同じなのではないかと思って

しまいました。本編鑑賞の前に「ホロドモール」の15分の解説動画をご覧

いただくことを

お勧めします。

☆動画 【ホロドモール】ウクライナで起きた最悪の」

     大飢饉~生きるために家族を食べる 15:10

https://www.youtube.com/watch?v=FcpkwNkz5Fs&t=51s

☆動画  映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

     1:58:33

https://www.youtube.com/watch?v=NzgUpRHktGY