3月28日に行われた第94回アカデミー賞授賞式で「送り人」以来
13年ぶりに濱口竜介監督・脚本の「ドライブ・マイ・カー」が「国際
長編映画賞」を受賞しました。昨年の夏から公開され、海外で高評価を
既に得ていた映画で、原作は村上春樹の「ドライブ・マイ・kサー」全3編
の短編に創作を加えた脚本を監督自身が制作したものだそうです。
私は、この手の作品は苦手なので観ていませんでしたが、アカデミー賞
受賞作品となればシルバミーハーの血が騒ぐのは当然の成り行きです。
特に今回は家内がかなり興味をもちまして、観に行こうということになり
上映館を調べたらTOHOシネマズ海老名で、アカデミー賞にノミネート
されてから「再上映」されており、本日が最終日であることが、分かったので
家内と鑑賞してきました。約3時間の映画ですが広島がロケ地ということも
あって、私にしては珍しく「飽きることなく」鑑賞することができました。
これから見る方もいらっしゃるので詳細紹介はしませんが、「難解といえば難解
な映画」です。「静謐な余韻」が溢れた「多言語作品」でチェーホフの
「ワーニャ伯父さん」という演劇と複合進行しますから、流れが読みにくい
作りになっています。準主役の赤い「サーブ」という車の運転手役の三浦透子
という女優さんと手話を巧みに扱う韓国の女優さんの存在感が印象に残りました。
それぞれの場面の意味合いについての解説動画もUPしておきますが、まず
映画を見たあとでこの解説動画を見た方がよろしいかと思います。非常に秀逸な
解説なので、もう一回見ようという気にさせてくれる解説です。
ネタばれ部分の解説が多くされますので、映画を見る前に、この解説を見て
からの方が、作品への理解がいっぺんで済むかも知れませんのでそれもまたヨシ
ですから鑑賞を考えている皆さんに判断はお任せします。
☆動画 「ドライブ・マイ・カー」予告編 1:30
https://www.youtube.com/watch?v=rpjzaZn4_V0
☆動画 「ドライブ・マイ・カー」広島ロケ地 9:50
https://www.youtube.com/watch?v=PJjRUKqLQYc
☆動画 「ドライブ・マイ・カー」解説 ⁂ネタばれあり 16:29
https://www.youtube.com/watch?v=Zd21dbjrpck