夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

秦野市の次なる「大規模土地開発計画」の紹介

昨日、現在子育て中のママでありながら各種情報入手に精通

しているI.Iさんから、私達がいま「まち協」として「戸川地区土地区画

整理事業」に伴う矢坪沢という水路の両岸に数百年前の先人が

植樹した樹木が現在900Ⅿに及ぶ巨木並木となっており、これを

全部伐採してしまう事に反対し、伐採せず保存に変える運動を

していますが、そのウラで秦野市が次なる「大規模土地開発計画」

をしている情報をII.Iさんが入手し、その概要の説明会が北公民館で

開催され各方面の市民20名あまりが参加しました。

 

その概要資料を私も入手したので、みなさんにお知らせします。

①計画の名称 「羽根森林資源活用拠点(仮称)」における土地利用構想

 ・平成14年に民間事業から寄付された、広さ約5.1ha(東京ドーム

  が約4.7haですから東京ドームより0.4ha広いですね)の、未利用地で

  2020年(令和2年)から市は利用方法の検討を進めていました。

 ・民間事業者が、利用価値がないとして5.1haもの土地を市に寄付した

  ウラにどのような事情が隠れているのでしょうか?

 ・2021年(令和3年)11月に市は「森林資源の活用拠点を軸とした

  環境共生に資する土地利用」をコンセプトとする土地利用方針に基づき、

  秦野らしさを生かした土地利用への転換を図り、表丹沢の魅力向上につなげ、

  森林観光都市としてのまちづくりに寄与するため「カーボンニュートラル

  実現への貢献」「民間活力の導入」「周辺施設との連携」に留意し、土地

  利用構想を策定しました。

 ・本構想は、神奈川県の競馬事業収益配分金を一部とした、神奈川県市町村

  自治基盤強化総合補助金を活用しています。(もちろん一部ですよ)

秦野市林業の現状と課題

 ・森林所有者の多くは、所有規模1ha未満の零細・分散的でほとんどが森林

  施業を森林組合に委託している現状のため、林業経営意欲は減退している。

 ・本市としては、森林の有する水源涵養や生物多様性保全、土砂災害防止等

  の公益機能の発揮に考慮した上で、再生可能な資源として木材の積極的な

  活用に取り組んでいく必要がある。

③本拠点の立地特性

 ・里山と山間部をつなぐ位置にあるので、表丹沢エリア内のほぼ唯一の

  大規模遊休地である。

 ・新東名高速道路・秦野丹沢SICから約2km(従来中井秦野ICからは約6km)に

  アクセスが短縮され都心部からの観光客の誘客が容易になったことに加え、

  周辺の産業、特に林業・製材業の利便性に寄与する位置にある。

③想定導入施設

 ・製材・加工施設等

  秦野市は県内でも最も多い木材の生産量なので、木材の大規模消費先である

  東京、横浜、川崎、相模原に近いという大きなポテンシャルを抱えている。

  また、製材・加工施設の導入により、廃木材や木屑などをバイオマスとして

  施設自体のエネルギーに活用する事で、ゼロカーボンの貢献にも繋がる。

・未利用材加工施設および発熱・発電施設等

  最低限の規模のバイオマス発電においても、かなりの量のチップが必要に

  なることから、本拠点におけるバイオマス発熱・発電施設については、

  本拠点の導入施設で排出される廃木材等のバイオマスを導入施設内で活用

  する形が望ましい。

  また、屋根等利用した太陽光発電の導入も考えられる。

 ・誘客・情報発信施設

 ・製材・加工施設での生産品を販売することで、本市の林業の6次産業化が図れる。

 ・森林系参加体験施設

 ・木工体験やDIY工房、木育コーナー(木のおもちゃコーナー)、森の冒険

  アスレチック(自然樹木を活用したアスレチック)、森の小動物園(熊

  鹿、猪、猿、狸、リス、ハクビシン、蛇、ムササビ、オオタカ

  蝙蝠など)

 ・食関連施設 

  有機食材レストラン各種(パン、そば、和食、中華、洋食)

  シビエ料理レストラン

  イチゴ、青パパイヤ、八重ザクラ、落花生、地元の小麦などの

  特産品を使用したカフェ

 ・研修施設

  次世代林業従事者育成のための会議・研修・宿泊施設など

 ・情報発信機能

  表丹沢や秦野の森林紹介公―ナー

  木材フレーム電動自転車レンタルコーナーと、サイクリングルート紹介

→導入施設には、私の希望施設も勝手に書き加えてあります。

④実現に当たっての課題

 ・本拠点が立地する、市街化調整区域における開発行為に関する協議・調整

 ・本拠点の北側に位置する崖地の安全確保に関する検討

 ・本拠点への導入機能の社会経済・環境面の影響の検討

 ・本構想実現に向けた事業スキームおよび費用対効果の検証

⑤推進プロセス(予定)

 ・令和5年度(2023年度)土地利用構想の実現化方策の検討、

     土地利用計画案の策定

   →すでに「土地利用構想の実現化方策を検討し、土地利用計画を

    策定するとともに、本拠点における造成工の検討に資するための

    ボーリング調査を実施することを目的」とした委託業務の入札が実施

    されたようで、5月19日(金)に審査を実施した結果・・・

    (株)首都圏総合計画研究所 が、受注候補者として決定しています。

     契約期間は、2024年(令和6年)3月28日(月)まで

     何社応札したか、受注候補者がいくらで応札したか、契約日はいつか

     は公表されていません。

     →公募実施要領による、契約金額の上限は21,483,000円

      (消費税および地方消費税含む)とありますから、恐らく上限いっぱい

      の所で落札できたものと推定されます。

  ・令和6年度(2024年度)実施計画案の策定

 ・令和7年度~令和9年度(2025年~2027年度)造成工事・建築工事

 ・令和10年度(2028年度)全体竣工‣供用開始

以上が計画の「概略の概略」ですが、内容をみた限り、とりあえず私としては

違和感は覚えなかったのですが、要は市が税金をいくら投入するのか?、

内容に「食と農」の部分をもっと入れられないか?この構想が進んでいるが、

市民の暮らしや、子育て支援、福祉、教育等の優先する課題に税金を投入すべきである

という考えも強く、何故今なのかという視点から計画の精査、問題点の追及

は市民として考えていく必要があると思っています。

→私が理想とする「森と畑と食と水のワンダーランドはだの」をこの地で

実現できないか?または「食と水、エネルギーを地産地消でまかなうはだの」

を実現できないかと思ってしまいました。

 

長くなりました。私がこの問題で話し合うときの「控え」しておきました

こと、ご了解ください。