夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

2016参院選結果を見て思う

参院選の結果がでました。

結果が思うようにでなくて残念がっている人が多いのかもしれませんが、楽天家の私の考えは
マアマアの結果がでた選挙だったと思ってます。 もちろん問題があり過ぎ不十分な結果では
ありますけど、次の政権選択選挙である衆議院選挙に向けて護憲野党やそれを支える市民連合
の今後の体制のあり方が明確になったという点で評価してます。

地元の神奈川選挙区でみれば、事前には立候補を2人に絞って2議席を確実にするか、イチカバチかで
3人立候補して投票率を挙げることで3人の当選を強気で狙うかが問題となり、市民連合側が2人に絞るよう
に動いたんですが、結局政党間の思惑が絡んで調整がうまく行かず結局4人が立候補して1名が当選したという結果になりました

 当選 真山勇一(民進)  582,127
     あさか由香(共産) 487,729
     金子洋一(民進)   448,954
     森 英夫(社民)   76,424

落選したあさかと金子と森の獲得票の合計は1,012,807票ですから、初めから2人に絞る調整が
できてたら100万票を超え三原じゅん子をしのぐトップ当選の可能性すらあったワケです。

いかに選挙協力が大切かが良く分かる結果だったと思います。この票の出方を各党が分析して、衆院選
での野党協力に活かして小異を捨て大同で判断し協力体制を組んで欲しいと思ってます。

それから、沖縄と福島では基地、原発復興の与党の政策に反対候補が当選し自民の現職大臣を落選
させたこと。

TPP批准に反対が多い東北6県の1人区で野党側が5勝1敗とはっきりTPPにNOを突き付けたこと。

自公候補が争点にしなかった「原発」「沖縄基地」「TPP」に有権者がNOの結果を出したのは
良かったと思います。

それから鹿児島知事選で「川内原発の一時停止と点検」を公約にした脱原発派の三反園 訓さんが当選
したことも嬉しいニュースでした。

2013年の参院選では2勝しかあげられなかった32の1人区で野党共闘ができた今回は11勝を
あげられたことで、次の衆院選ではますます共闘体制にはずみをつける必要を各政党が学んだんじゃ
ないでしょうか。

個人的には東京選挙区の三宅洋平候補が街頭演説会では東京全候補者のトップの聴衆をあつめて
たのにおしくも9位で落選してしまったのがとても残念です。彼が議員になったら国会で旋風を
起こしてくれると期待してましたのでね。

新潟で大接戦を制した「森ゆう子」さんが復職をはたしたこと、山形で「船山康江」さんが同じく」復帰、
生活の党の比例で「青木愛」さんがカムバックしたことが、今後の参議院に期待をもたしてくれました。
自民党公明党の女性議員に比べたら数倍優れた仕事をしてくれるはずです。

それにしても新聞・テレビメデイアの選挙報道のひどさ、政府の「争点隠し」のひどさ、有権者
約半分しか投票しない私たち国民の意識の情けなさ、なにも考えないでしがらみの中で投票して
しまう有権者たち。

戦後70年を超えても日本に民主主義は根付いたといえるまでには、まだまだです。