夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

一党独裁の中国・北朝鮮の憲法は「立憲主義」に基づいているのか?

安倍政権の唯一の功績は憲法の理念「立憲主義とはなにか」ということが、
戦争できる国にするために暴走に暴走を重ねた結果、「立憲主義」という
言葉と意味を、私たち国民の間にかなり知らしめてくれたことだけです。

立憲主義とは「憲法は権力が暴走しないよう、これはやってちょうだい、
これはやっちゃダメよ、と主権者たる私たちが権力に縛りをかける」ものです
ので、政府権力が守るものであって「国民に憲法を守る義務」はありません。

国民が守る義務があるのは「憲法に違反しない範囲内で決められた法律」です。

そこで、昨日ふと思った疑問?  中国や北朝鮮一党独裁ですよね。
そんな体制で国民から権力に「縛り」をかけられてしまったら強権統治が
できないじゃないですか。

近代憲法は「立憲主義」の理念に基づいて制定されてるのが基本です。
それでは中国・北朝鮮憲法はどうなっているのか?

早速 検索してみました。

まずご覧になってください。

  *北朝鮮憲法 82条  「公民は国家の法および社会主義的生活規範
      を守り(中略)尊厳を守らなければならない」
  *中国憲法 53条   「国民憲法および法律を順守し(中略)社会の
      公徳を尊重しなければならない」

ここで、自民党が2012年に発表した「自民党憲法改定草案」を見てみましょう

  *自民党壊憲草案 第102条 「全ての国民は、この憲法を尊重しなければ
        ならない」

む、む、む、   なんだこりゃ! 憲法の順守義務を負うものの主語が
憲法「国」ではなく、中国・北朝鮮憲法と同じ「国民」に変えてるじゃ
ないですか!!!

安倍首相は自民党改憲草案は「立憲主義」に基づいていると、なにかというと
力説してますが、この比較を見れば、中国・北朝鮮と同じ一党独裁の国家像を
目標にしてることが、はっきりと解るじゃないですか!

すでに一強多弱と揶揄されるほど、有権者が権力を与えてしまいましたが、
さすがに中国・北朝鮮に憧れてたとは思いませんでしたよ。

みなさん、日本を中国・北朝鮮と同じような国に変えたいですか?

自民党壊憲草案は、権力が国民の権利を制限し税金を好きなだけ集め
自分のふところに入れ、官僚どもは天下り先を自由に作り、大企業の利益
増大を保障する憲法案で、こうゆう憲法は「立憲主義憲法ならぬ
「利権主義」憲法と呼ぶのがふさわしいと思う。

なんだかんだ言っても、私は今の日本が「大好き」です。

まだ表現の自由もあるし、デモも出来ますからね。