夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画「関ケ原」と羽田孜元首相の逝去

今日は、我が家の「歴女」である家内と合戦シーンが
話題の映画「関ケ原」を観てきました。

本来豊臣家の武断派と文治派の権力争いの内紛
であったのが、天下獲りの野望を持つ徳川家康
豊臣家子飼いの武将たちが分断され、徳川家康
総大将とする東軍、毛利輝元を総大将とし石田三成
を中心とする西軍が激突した戦国時代最大の戦い
にも関わらず勝敗はわずか半日で決着したいう
歴史的にも超有名な合戦を描いてます。

原作:司馬遼太郎   監督:原田真人 の作品です。

最近原作を読み直した歴女の家内は原作に忠実に
映画化してるとそれなりに満足してたようですが、
私は???がいくつも付く「駄作」「愚作」をなんで
いまごろ映画化したのか?という疑問で一杯でした。

たしかに前宣伝通り「合戦シーン」は日本映画には
珍しいお金をかけたなという作りでしたが、それだけの
映画でしたね。

市民運動に少し関わるようになって私の見方も
変化してきたようです。

いくら戦国時代とはいえ、東西約20万人の生身の
人間が権力のための「殺し合い」をする場面を
長々と撮っていったいなにを観るものに訴えたいんですか?といいたくなっちゃいましたよ。

この合戦の死者がどのくらいだったか調べてません
が、独身の若者ばかりでなく奥さんも子供もいる兵士
も少なからずいたことと思います。その彼らはいったい
誰のために、なんのために戦ったんでしょうか。

この映画には、犠牲になるものの思い、戦いで権力者を決するむなしさは少しも描かれてないばかりか、
むしろ戦いを美化しているとさえ思えるものでした。

日本の歴史上の大事件として小説等で学ぶのは
まあいいとして、わざわざ映像化して再現することは
ないと思いました。

この映画を見て武器を使わず、「投票用紙」で
我々の代表を選べる「選挙」のありがたさをつくずく
感じました。だけど有権者の約半分しか投票所に
足を運ばない日本はどこか間違ってるな、歴史から
なんにも学んでないなとも思わせてくれました。

   ☆動画  映画「関ケ原」予告編     3:29



帰宅したらTVが羽田孜(はたつとむ)元首相の訃報を
伝えてました。首相在任期間64日間と戦後最短の
在任期間でした。

この羽田元首相はご夫妻ともどもカントリーフアンと
して知られてました。政界引退時のニュースの冒頭と
最後に少し登場する羽田元首相の奥様が、カントリー
バンドのスチールギター奏者として有名なTさんの
奥さんと姉妹の関係でしたからTさんとは義理の
兄弟の関係でもあったのです。

そんな関係もあったのか、本来からお好きだったのか
は分かりませんが、Tさんが出演するライブに
しばしばご夫婦でお見えになって,興がのると
自身のレパートリーを楽しそうに披露してくれてた
姿が目に浮かびます。  享年82歳    合掌

  ☆動画 羽田孜首相の政界引退を伝えるニュース
       2010年10月24日