本日の東京新聞一面のコラム「筆洗」で米山明彦さんの著書「日本俗語大辞典」
で昭和初期の流行語として「小田急る」という不思議な言葉が掲載されて
いたことが紹介されていました。意味は「郊外に出かける」だそうです。
昭和4年のヒット曲「東京行進曲」の4番の歌詞「シネマ観ましょか/お茶
飲みましょか/いっそ小田急で逃げましょか」に由来して、小田急線に動詞の
接尾語「る」を加えた造語ですね造語ですね。
なぜ東京新聞がこの話題を取り上げたかというと、小田急電鉄が2022年の
春から,小学生の運賃を、どの区間を利用しても一律50円にすることを
発表したことで、子どもにやさしくするという意味合いで「小田急る」の復活を
目論んで「いっそ沿線に住みましょか」に期待をかけた一手だろうと結んでいます。
確かに最近の小田急の昼間はいつ乗ってもガラガラで他人事ながら心配でも
あったので、子ども50円だと当然「おや」も一緒でしょうから、少しでも
客足増につながれば、値引き分は回収できるかもしれません。なにせ全国の
鉄道会社でも初めての取り組みだそうですから。ついでにシルバーもどの区間を
利用しても一律100円にしたくれたらいいのにね、小田急さん。平日昼間に
時間がとりやすい孫連れのシルバーの乗車が急増して売上に寄与すると思いますよ。
☆動画 ♪「東京行進曲」作詞:西城八十、作曲:中山晋平 1929年(昭和4年)
2:49
https://www.youtube.com/watch?v=JdMCwRXKJeQ