私がお仕事現役時代、1970年(昭和45年)にY社から工業資材の直轄の
販売会社へ出向を命じられ1978(昭和53年)までの9年間を広島市で
過ごし、若い仲間と取引先の新規開拓に明け暮れる生活をしておりました。
そこでの暮らしの6年目にプロ野球セントラルリーグで万年下位を
ウロチョロするためリーグの「お荷物」扱いされていた広島東洋カープ
が球団創設26年目で、後楽園球場で巨人相手に「初優勝」をしたことを
現地でリアル体験をしました。
その年の序盤は「赤ヘル軍団」のルーツを築いたジョー・ルーツ監督の辞任
を受けて広島監督に就いたのが、熊本生まれで温厚な顔つきながら
「肥後もっこす」(頑固者)であった「古葉竹識」さんでした。その古葉監督
の采配のもと「赤ヘル旋風」を巻き起こし、優勝を決めた試合で最終回の表に
助っ人外人のホプキンズ選手がツーアウトツースリーから優勝を確実にした
劇的なスリーランホームランは、広島でTV中継を観ていた市民にとって、未だに
強烈な記憶として目に焼き付いています。
その日の広島の街は、優勝が決まるとすぐに商店が「喜びのふるまい酒」と
して広島銘酒の「たる酒」をあちこちで供出し、繁華街の店前に並べて
くれたので、喜びを共有するため街に出た、老いも若きも、男性も女性も
とにかく誰彼かまわず順番に「胴上げ」をして「歓喜の狂乱状態」で
「ばんざ~い!」を連呼する騒ぎでした。おめでたバンザイですから事故も
なかったと思います。でも若い女性も胴上げされてましたから、今やったら
「セクハラ」か「パワハラ」としてきっと訴えれてしまうでしょう。46年前
といったら、まだそんなバカ騒ぎをお目こぼししてくれる日本だったのですね。
本日伝えられた12日に古葉竹識さんが85歳で永眠された報道に接して、
懐かしい広島転勤時代の一場面を、本日は思い起こしていました。
☆動画 広島東洋カープが、創立26年目に初優勝!
https://www.youtube.com/watch?v=5bXnHhYhU1U 3:37
(ホプキンスのホームランはいま見ても感動します)