昨日、今日と秦野駅周辺で秦野市最大のイベント「第72回 秦野たばこ祭り」が
開催されているので、午後からブログネタにと思って覗きに行ってきました。
昭和23年に秦野市の発展に大きな役割を果たした、たばこ耕作者の労をねぎらう
ために始められたので今回で72年目と、商業者主体のお祭りとしては、けっこう
歴史があります。
たばこ離れの現在で堂々と「たばこ祭り」というイベントを市の売りとして
PRしてるのは全国広しといえども秦野市ぐらいで、ほかにはないんだと思います。
それだけにJT(日本たばこ産業)としては協賛にチカラを入れてくれてるようで
主催する実行委員会に相当な寄付をしてくれてるみたいです。
秦野は宝永4年(1707年)の富士山大噴火により火山灰が降り積もった,とで
やせてしまった土地には葉煙草が適しているとの情報から葉煙草耕作が行われる
ようになり、明治時代に技術改良が進んだことから、「秦野」といえば「煙草」と
いうイメージが定着し重要産業になりましたが、戦後の嗜好の変化から
「刻みたばこ」の消費量が減少し、昭和49年(1974年)に専売公社が
「秦野葉」の廃止を決定されたことで江戸時代以来の在来種「秦野葉」は.姿を
消しました。その後も紙巻煙草に使用する黄色種「米葉」(べいは)の栽培は
続けられましたが、結局隆盛には至らず昭和59年(1984年)に黄色種の生産も
廃止され、秦野の葉煙草耕作は終焉を迎えたそうです。
お祭りとしては分散した会場でイロイロなイベントが行われ、歩行者天国となった
商店街にも大道芸人がパフォーマンスを披露してたり、多くの露店が出店してたり
パレードが通ったりしてそれなりに賑やかでした。
秋晴れのいい天気でしたので、人出も多く子供たちもお小遣いをもらったらしく
露店での「買い食い」をたむろして楽しんでるようでした。