夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画「蟹工船」

昨年の9月23日に東海大学前駅近くのタウンニュースホールで開催

去れた小林多喜二祭りに参加し、北海道テレビが制作した小林多喜二

生涯を描いたドキュメンタリーを観て以来、彼の作品を読んだことが

ないので、この正月に読もうと思って年末に岩波文庫の「蟹工船」を図書館

から借りてあったので昨日から読み始めたところです。ところが岩波文庫

だと字が小さくて大分年季が入っていたので、少し読みにくいので、ハタと

気が付いて、そうだ「映画」があったハズで、もう著作権もきれているので

youtubeにUPされているのではないかと検索してみました。

 

ありました!!!しかも1953年(昭和28年)山村総監督のオリジナルと

2009年(平成21年)SABU監督、松田龍平西島秀俊主演のリメイク作品

の2本の全編がUPされていました。午前中にオリジナル、ウオーキングから

帰って夕食後のリメイク版を鑑賞しました。いずれも約1時間50分です。

オリジナルは古いため、モノクロ画面で画質・音質とも悪いので、みるなら

リメイク版の方が主張がはっきりして分かりやすいので,おすすめです。

 

ストーリーはプロレタリア文学の傑作といわれるだけあって、それぞれの

貧困の事情からカニを採取し船内で缶詰の加工する「蟹工船」で出稼ぎをする

労働者たちが劣悪な環境と低賃金にあえぐなか、非道な雇用者に改するが

うまくはいかず、一旦は諦めるが再起を決意するところで終わります。その中

で現在のブラック企業に対し、働く者の権利の自覚を促すようなセリフが

散りばめられており、現在にも充分通じる問題提起がされています。

お時間があるときにご覧ください。

 

先に映画をみましたので、岩波文庫の原作を映画がどのように描いたか

が分かるので、詠み進むのが楽しみになりました。

☆動画    映画「蟹工船」オリジナル(昭和28年制作) 1:48:37

                        https://www.youtube.com/watch?v=R6UolVTbsx4

☆動画    映画「蟹工船」リメイク版(平成21年制作) 1:48:49

       https://www.youtube.com/watch?v=grcpIDw2vpA